札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

混迷の時代に道を拓く“スピリチュアリズムの人生観”

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先が見えない時代と葛藤する人々

 2020年も残り2ケ月あまりとなりました。この1年を振り返ってみて、年初から新型コロナウィルスの問題で、精神的にも現実の生活も大きく影響を受けた期間でした。多くの方々が、これまで当たり前に過ごしてきた日常が当たり前でなくなり、これまで行きたい時に行きたい場所にいったり、会いたい時に会いたい人と会えるということが決して当たり前でないことを学ぶことが出来たとも言えます。これまで人が自由に往来することが前提で成り立っていた飲食店、観光施設、交通機関に携わる方々にとっては、移動が制限される環境の中で、事業の継続すら危ぶまれる方々もおられます。一方で、ステイホームとなって、在宅ワーク、リモートアクセスによるバーチャルに限定された人と人との関係の中で、仕事の面だけでなくメンタルな面でも葛藤や問題を抱えている方々も増えていると察します。こうした状況がこの時期までには改善するという明確な未来が見ないまま来年に延期された東京オリンピックパラリンピックも開催に関しては、まだ未知数の要因が多くあります。
 このような先が見えない混沌とした状況の中、多くの人々はそれでも未来に何かしら希望を見出そうと日々努力を積み重ね、困難に立ち向かって歩まれています。それは、どんなに困難に思える状況であっても、未来に対する希望を諦めずに日々を歩み続けるならば、いつか明るい未来が拓かれるに違いないと信じているからです。人が何かを信じるという時、それは客観的な事実に基づく証拠がある場合は信じるとは言いません。未来に何が待ち構えているか明確なことはわかりませんが、こうあってほしい、こうなりたいという願望があって、その願望が実現するに違ないないと確信が持てた時に人は信じるという言葉を使うのだと思います。仮に願った通りに未来が現実にならなかったとしても、希望を持ってその実現に向かって努力をし続けた期間は決して無駄にはなりません。その意味では、今起こっているこの瞬間の現実が如何なる現実であれ、未来をこのような未来にしていきたいと願い、そのために日々積み重ねていこうと決意した人にとっては、毎日が貴重なかけがえのない時間となります。

スピリチュアリズムを通して得られた希望に満ちた人生観

 スピリチュアリズムでは、私という存在の本質は目に見える肉体を持った私ではなく地上生活を送るためには不可欠な肉体の主人であり、肉体という道具を用いて何か目的を実現しようとする意志を持った心であり、その最も本質としての霊であるとします。その自分の最も本質をなす霊的な感性は、日常のありふれた生活の中では殆ど意識しませんが、何か困難な状況に遭遇した時、危機的な状況に陥った時にふと時別な感覚を伴って顕在化することがあります。そして常日頃から私たちは、自分の本質である霊的な要素とそれを取り囲むように存在する見には見えない存在に見守られながら、日々を歩んでいるのです。現実社会では、順風満帆と思えることは時にあっても、日々多くの困難に遭遇し、時には乗り越え難く思えるような逆境とも思える状況が目の前に立ちはだかります。スピリチュアリズムでは、人生の究極的な目的が霊的成長(霊性の向上)と定義づけますが、時には苦しみや困難を伴う逆境と思えるような環境に身を置いたときこそが、人生の究極的な目的である霊性の向上に向かうチャンスであり、過去のカルマの精算に繋がる歩みであると教えています。そのような意味で、一見すると様々な困難が生じる今日の状況も、捉え方によってはプラスに転じて人生の究極的な目的である霊的成長に向かうチャンスでもあると言えます。“艱難汝を玉にすということわざがありますが、今人生の困難に直面している方がおられたら、今こそが人生を切り拓くチャンスだと思うのです。

忍耐と感謝の心で困難に立ち向かう

 80年から長くて100年の地上生活は、永遠という時を旅する私達の本質としての霊としての人生、霊的人生から見れば、本の瞬く一時に過ぎません。その一瞬を生きている私達は、他界して高い霊性のレベルに達した高級霊から与えられた霊的真理を携えながら訪れる困難を自分を成長に導く糧として感謝することができたら、自分の心を蝕む利己心から生ずる不安や恐怖から心が開放されて、目の前の現実が全く別のもに見えて来ます。自分はより高次の存在から常に見守られ導かれていて、起こる全ての現実には意味があり、一見すると不運な出来事であったり、困難に思える出来事であっても、それを乗り越えていけば必ず未来に希望が見いだせることを信じて歩んで見て下さい。その結果が、願う通りの現実そのものではなかったとしても、信じて歩んだその期間は決して無駄になりません。永遠の中の今という視点に立てば、意味のない現実は一つもありません。困難に思えることも、そこに必死で立ち向かい、日々を積み重ねることによって、自分の想像を越えた道が拓かれる体験を一度でもしたら、その人はその困難から逃げなくなるに違いありません。そして、自ら切り開いた道であるからこそ、自信を持って堂々と人生の主役として自分の人生を歩んでいくことができるのです。今、現実に押し潰されると感じておられる方がいたら、まずはスピリチュアリズムの示す人生観を学んで見られることをお勧めします。そして希望に満ちた毎日を歩んで行っていただきたいと強く思います。

 

スピリチュアリズム普及会の公式チャンネルより

スピリチュアリズムの思想体系Ⅰ「人生観」

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