札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

スピリット・ヒーリングの実際とハリー・エドワーズ

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 危機の時代だからこそ

 2020年に生きる私たちは、これまでの人類が経験したことのない大きな時代の転換点に生きています。それは科学技術の急激な発展と技術革新によって生活の利便性は向上しましたが、持続可能な発展という意味では、むしろ脅威が増大している時代に生きているからです。特に目覚ましい情報通信技術やモビリティ技術の発展によって、世界中の人々が相互に影響を及ぼす時代を迎えました。それは同時に脅威の伝搬もかつてない勢いで拡散されることを意味しています。昨年からオーストラリアやブラジルや北米の森林火災のニュースを見るにつけ、気候変動のリスクがかつてない規模で現れて来ていることを感じます。そして、今年に入って今身近な危機として私たちに迫っているコロナ・ウィルスによる新型肺炎パンデミックになることがほぼ確実という専門家もでてきています。相互依存がかつてなく深まった今の時代だからこそ、こうした脅威が一部の国や地域だけでなく世界中の人々の脅威となっているのだと思います。また一方で利便性を追求した結果として誕生した高度なICT技術やAI技術がそれを用いる私達の理性や霊性が追いついていなければ、脅威にもなりうることを多くの識者が指摘しています。このように私達を取り巻く環境は、決して楽観できる状況にはありません。ただ、このような危機の時代だからこそ、目には見えなくても明確に存在し、私達の本質を成している霊とは何かについて考えてみる必要があるのではないでしょうか。

 公開ヒーリングに参加して

 昨年11月3日(日)に横浜市の“アートフォーラムあざみ野”で開催された日本スピリチュアル・ヒーラーグループ主催の第20回公開ヒーリングに札幌シルバーバーチの会として川端様とご一緒に参加させていただきました。はじめに「スピリット・ヒーリング」について説明があり、その後川端様を含む6名の皆様が直接ヒーリングを受けられる場に参席させていただきました。私自身は2度目の参加となりましたが、6名の皆様のヒーリングの様子を拝見するだけでなく、参加者全員に対してもヒーリングを体験する場があり、深い感動と霊的恩恵を受ける機会を与えられました。以前からヒーリングに関しては関心を持っていたのですが、その場が高級霊の臨在を感じる崇高な愛の雰囲気の中で深い安らぎを感じるとともに、スピリチュアリズムに対する確信を新たにする場でもありました。

 そして最近、公開ヒーリングの講義の場でも登場したハリー・エドワーズの著書『霊的治療の解明』を読む機会に恵まれ、スピリット・ヒーリングについて再度整理する機会がありました。ハリー・エドワーズ(1893~1976)はロンドンに生まれ、ナザレのイエス以来最大の霊的治療家と言われる人物です。1935年頃からスピリチュアリズムに興味を持ち、たちまち霊的治療能力を発揮します。英国サリー州シェアに広大な治療院を設けて、難病・奇病の人々を含む世界各地からの治療依頼者を治癒させました。長く英国霊的治療家連盟の会長を務め、世界の霊的治療家の最高峰と仰がれる人物です。私自身がスピリチュアリズムに触れる契機となった身近な人の精神疾患に関しても、その原因が肉体的なものだけでなく、人体を構成する霊的な要素も含めた精神治療が必要であることを実際のヒーリングの現場とハリー・エドワーズの著書を読んで更に実感させられました。

ハリー・エドワーズの言葉

 第11章の精神治療の最後にハリー・エドワーズの以下のような記述があります。
「立ち現れつつある未来の世界は素晴らしいものですが、今はまだ闇の中にあります。ああ、人類という家族の中に生まれ合わせた以上、当然受ける権利のある光を、人々の眼から覆い隠そうとする人々がまだいるのです。スピリチュアリズムの核心である偉大な慰めと治療と霊的訓えの使命は、これまではまだ必ずしも充分に人類を正しい道に導いて来なかったと言われるかもしれません。しかし、そうではないのです。いつの世にあっても、誤った教えや無知から犠牲者を救おうとして多くの努力が払われてきたのです。霊的治療は現代に再生賦活しようとする神の働きの一側面なのです。それが成功するとき、人類の重荷は軽減されます。霊的治療の背後には人類の霊化という偉大な動機が潜んでいるのです。真理である以上、それは永らえることでしょう。」 

 更に第16章の結語の中に以下の記述があります。「私たちは、創造を支配する法則の中に霊的進歩という目的を見出します。それは物理的な因果の結果にすぎない冷たい進化以上のものです。人間の進歩はたえず霊的満足に基づく高次の生活方式を求めてきました。しかし、いかなる進歩も、人間が生命の価値をよく理解するまでは達成されません。 人類の歴史上の危機の時代におけるイエスの到来は、私たちに正しい生活のための霊的指針を与え、病気を癒すことによって神霊の力を示しました。初期教会の成長は、新しい真理を説き病気を癒すという二重の実践活動によったと、歴史家は言っています。この成長と共に、教会に個人的な権力と富を所有したいという欲望が生じて、治療の力は次第に衰えていったのです。 今日科学的知識の進展にともなって、人類の歴史にもう一つの危機の時代が訪れ、物理的関心が霊的思想を覆い隠す傾向が生じ、そのために霊的治療の能力が人間の霊的本性と人類同胞思想の真理を示すために再定義されたのです。」

今こそ求められる霊的真理に対する深い理解

 つまりスピリット・ヒーリングは病を癒すという働きの背後に、物質至上主義、科学万能主義により霊的真理に対する無知の状態を克服できないでいる現代人にイエスの時代とはまた違った意味で、理性で受け入れることができる霊的指針を与えるという目的が明確にあることを示しています。ヒーリングを行う主体は霊界の霊医であり、ヒーラーは地上の道具であるということがスピリット・ヒーリングの意味であり、ハリー・エドワーズこそスピリット・ヒーリングの体現者であったと言えます。

 このようにハリー・エドワーズは近代的知性を備え、条理を尽くした証明とデータを充分に提示し、しかも実際活動において前人未到の業績を達成し、かつその実践についての方法を普遍化した人物として、現代に生きる私達に「なぜ霊的治療は可能か」という問いに答えるに相応しい人物であったと言えます。この度、スピリット・ヒーリングの恩恵に預かる機会を与えられたことに深く感謝するとともに、スピリチュアリストとしての自らの歩みに生かしていきたいと心から思います。冒頭に述べたように世界的な危機の時代だからこそ、人間の本質が目に見える物質ではなく、目には見えなくても明確に存在する霊であること、そして霊的治療は実際に多くの人々を救済してきたという事実を私たちは直視する必要があります。是非、「霊的治療の解明」の一読をお勧めするとともに、日本スピリチャル・ヒーラーグループの公式サイトに触れていただければ幸いです。

◯ハリー・エドワーズ 著新装版「霊的治療の解明」(参考HPより)
https://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68323291

◯日本スピリチュアル・ヒーラーグループの第一公式サイト
https://spiritualhealing-volunteer.jp/index.html

◯第20回公開ヒーリングを終えて(日本スピリチュアル・ヒーラーグループの第一公式サイトより)
lhttps://spiritualhealing-volunteer.jp/service/demonstration/archive/demo191103-20.html