札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

霊的新時代の幕開けに際して

シルバーバーチの霊訓との出会い

 高級霊によってもたらされたスピリチュアリズムの霊的知識を学ぶようになって10年近くになります。また札幌の地で、シルバーバーチの読書会を主宰するようになって5年程になります。スピリチュアリズムという最高の叡智に出会うまで、いつも心のどこかに不安な気持ちや、どこか諦めの思いがあったりしました。根底には、自分が心から納得できる絶対的な真理といえるものに至っていないという思いがいつも、心のどこかにあったと思います。一生懸命、自分が正しいと思ったことを実行に移そうとしても何故か行き詰まったり、予期せぬ出来事に打ちのめされたり、良かれと思って行ったことが返って誤解を生んでしまったり、目の前が真っ暗になるような壁にぶつかったりと思えば決して順風満帆な歩みではありませんでした。

 両親を亡くしてからは、無条件で自分を愛してくれると思える人もいないと感じ、寂しさや辛さを感じることもあったように思います。若い頃に出会った宗教の教えも、その後に求めた様々な人生哲学も時とともに色褪せていき、自分が本当に納得のいく真理ではありませんでした。10年ほど前に目の前が真っ暗になるような事態に直面し、精神的にも行き詰まりを感じていた時にスピリチュアリズム普及会のサイトを見出しました。その時に出会ったシルバーバーチの言葉は、その後の自分の人生を決定づけた言葉でした。「神が慈悲深いということを、どこのどなたが説いておられるのか知りませんが、神とは摂理のことです。究極においては慈悲深い配慮が行きわたっておりますが、そこに至る過程においては日照りの日もあれば雨の日もあり、雪の日もあれば嵐の日もあり、穏やかな日もあれば雷鳴のとどろく日もあり、酷暑の日もあれば酷寒の日もあり、それがすべて法則によって支配されているのです。」(シルバーバーチの霊訓 地上人類への最高の福音 2章 悟りは苦しみの中から生まれるのです)

苦しみの体験こそ霊性向上の鍵

 一見すると苦しみとは無縁に思えるような人にも、必ずといって良いほど人には言えない苦しみがあるということ、そしてその苦しみへの正しい対処は、霊的真理を正しく理解することによって可能になること、どのような苦しみであっても乗り越えられないような苦しみは存在しないことを知りました。そしてその苦しみに堂々と立ち向かい、それを克服する道を見出せた時、人はその苦しみから次の霊的段階へと進むことが出来ることを知って、生きる希望を与えられたのです。そして札幌で当時読書会を主宰されていた川端様との出会いがあり、読書会に通うようになり、5年程前から読書会を引き継ぐことになり今日に至っています。

 私たちは生まれた国や環境、そして生んでくれた親、その後に出会った人々によって多くの影響を受けます。成人になって働くようになっても、そこでの人間関係、家庭を持つようになってからも、家族との関係や社会生活など身近な関係性やもう少し広い関係性の中で様々な悩みや苦しみを、時には喜びを感じながらそれぞれの人生行路を歩んでいます。そして苦しみや悩みに遭遇した時、一刻も早くその苦しみや悩みから逃れたい、解放されたいという気持ちに支配されがちです。ただ一時、その苦しみや悩みから解放されたと思っても、別の問題が生じてきて生きている以上、その苦しみや悩みから解き放たれることはありません。何故、こうした苦しみや悩みから私たちは解放されないのでしょうか。

 これまで地上には数多くの宗教が誕生して来ました。その多くは、人生における苦しみや悩みから解放されたいという人々の願いに応えようとするものでした。この教えを信じて、実践すれば苦しみや悩みから解放されて、死後も安寧の境地で安らかに送ることができるとか、この教祖の教えに従っていれば幸福になれるとか、多くの宗教は他力本願の教義が大半ではないでしょうか。果たして、それが真実なのでしょうか。

 シルバーバーチの霊訓を読んで、これまでの宗教との明確な違いは、人生における苦しみや悩みは、むしろ私達が経験しなければならないことであり、霊性の進化・向上(霊的成長)という人ととして最高の目標を達成するためには、通過しなければならない必然であるというメッセージです。苦しみや悩みから逃れるのではなく、それを必然と捉え、むしろ感謝してその試練に立ち向かうことの重要性を説いています。今生きている人生は、自分の本質(魂とも呼びます)にとっては何度目かの人生であり、過去の人生で積んできたカルマの清算、そしてこの人生における霊的成長にとっては、この苦しみの体験こそが最高の機会であることが示されています。

霊的新時代を迎えて

 これまで長い歴史をかけて、人類は物質を中心とした物質文明、人生観や哲学、宗教などの精神文明を発達させて来ました。近年は時に科学技術の発展に伴って生活の利便性を飛躍的に発展させてきました。ところが、霊性のレベルという視点で見た時に、今なお地球規模で争いは絶えず、まだまだ多くの人々は飢餓線上におり、貧富の差は益々拡大していることからもわかるように、全体として殆ど進歩しているようには見えません。最も根源的な問題である神の存在、死後の世界について、人生の真の意義についてなど、どれ一つとして共通の基盤となる真理が共有されていません。物質文明や不完全なレベルでも精神文明が発達していても、最も重要な霊性の進化・向上に関わる霊的真理が認識されなければ、本来の人間としての幸福は実現できず、世界全体が理想に近づくことは出来ません。スピリチュアリズム運動は、こうした人類の不幸の原因を取り除くためには、霊的真理を地上におろすことによって、それを全人類の共通の叡智として定着させることを目的として1848年のハイズビル事件を契機として始まった地球人類救済計画です。そしてその最高峰に位置するのが「シルバーバーチの霊訓」であり、それは2000年前、当時の人類の霊的無知によって十字架で処刑されたナザレのイエスによって始められました。

 スピリチュアリズム普及会のインフォメーションでは、No40くらいから、イエスの幽界降臨と地上再臨の事実が述べられています。シルバーバーチの霊訓の真の意味を理解できないと、この内容を読まれてもそこに述べられている意図を深く理解することは難しいかもしれません。ただ2021年からイエスの地上再臨という地上人類にとって、最大の出来事が起こりつつあることは事実です。そして、今人類は霊的新時代を迎えています。これまでの不完全な知識ではなく、イエスを頂点とした高級霊からのメッセージに目を通し、霊的覚醒を遂げることによって、今抱えている多くの悩みや苦しみの真の意味を理解し、霊性向上という人生の最大テーマに取り組むことが可能になります。多くの人々がシルバーバーチの霊訓に触れられて、新しい霊的人生を歩み始めることを願ってやみません。

スピリチュアリズム・インフォメーション

spiritualism.jp