札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

人間の死後存続の事実と私達の人生観

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人間の死後存続について考える

 2022年がスタートして1週間が過ぎようとしています。昨年1年を振り返ってみると様々な人との出会いや貴重な体験の数々が他の何物にも代えがたい魂の宝となっていると感じます。一方で様々な分野の書物との出会いもまた作者との出会いという意味では、貴重な体験を与えてくれました。年齢を重ねて行っても、肉体という限られた制約の中で生きている私達は、その人生の歩みの中で知性と霊性を磨きながら、霊的成長という何物にも代えがたい永遠に続く宝を手に入れて、生活実践の中に取り入れて身につけていくことにより真に価値ある人生を送ることが出来るのです。

 その意味で、人生が肉体という物質次元に限定されたものであり、死後は何も残らないという人生観で生きている人と肉体の死後も私達人間の本質である霊的人生は永遠に続いていくとする人生観で生きている人では、生きる目標と日々の出会いや行いも、大きく異なるものになります。スピリチュアリズムは、霊界側の働きかけとして後者の人生観を私達に提示し、真の価値ある人生を送ってほしいという願いを実体化した霊界主導の地球人類救済計画であり、シルバーバーチの霊訓は、数ある霊訓の中でも最高度の叡智を私達にもたらしました。そしてそのスピリチュアリズムの運動を指導している高級霊の中で最高指導者がナザレのイエスであると明確に示されています。

シルバーバーチのメッセージより

 スピリチュアリズム普及会の発行した「シルバーバーチの霊訓」復刻版の7巻2章の「今なぜスピリチュアリズムか」の中から交霊会の参加者からの質問にシルバーバーチが答えている箇所がります。この中にスピリチュアリズムに関する要約について書かれた部分がありますので、以下に引用します。
「私たち霊団の仕事の一つは、地上へ霊的真理をもたらすことです。これは大変な使命です。霊界から見る地上は無知の程度がひどすぎます。その無知が生み出す悪弊は見るに耐えかねるものがあります。それが地上の悲劇にも反映しておりますが、実はそれがひいては霊界の悲劇にも反映しているのです。・・・霊的というと、これまではどこか神秘的な受けとられ方をされてきましたが、そういう曖昧なものでなしに、実在として霊の真相を説くということです。そのためには何世紀にもわたって受け継がれてきた誤解、無知、偏見、虚偽、偽瞞、迷信、・・要するに人類を暗闇の中に閉じ込めてきた勢力のすべてと闘わねばなりませんでした。私たちはそうした囚われの状態に置かれ続けている人類に霊的解放をもたらすという目的をもって一大軍団を組織しました。お伝えする真理はいたって単純なものなのですが、それにはまず証拠になるものをお見せすることから始めなければなりません。・・・人類史上はじめて宗教が実証的事実を基盤とすることになりました」
 このシルバーバーチのメッセージの中にも、これまで多くの宗教がその教義の中で、人間の死後存続について言及してきましたが、それが霊界の事実とは程遠いものであったことが述べられています。そのことが地上と霊界の悲劇に反映していることを見るに見かねて1848年のハイズビル事件を契機として、人間の死後存続について当時の一流の科学者や言論人を動員して、疑いようのない事実として実証したことが述べられています。「もはや議論や論争のワクを越えた問題です。」とシルバーバーチが述べているように事実を目の前にしても認めようとしない歪んだ心の持ち主は別として一般的な常識を持った人であれば、疑いようのない事実として人間の死後存続が事実であることを世に示したのです。

死後存続の探求と自然法則の探求は矛盾しない

 一方で、私達人間は地上に誕生して与えられた環境の中で、長い歴史をかけて自然界を支配する法則や摂理について探求して来ました。最近読んだ本の中でサイエンスドキュメンタリー作家のポール・セン氏著の「宇宙を解く唯一の科学 熱力学」という本があります。本書では産業革命の勃興した19世紀の英国の科学者サディ・カルノー以来、熱力学と呼ばれる科学理論が解き明かされていくのですが、その中核をなすエネルギー、エントロピー、温度という3つの概念とそれらを支配する法則について多くの科学者が互いに影響を与えながら宇宙の普遍法則を解き明かしていく様が描かれています。カルノー、ジュール、トムソン、ボルツマン、アインシュタイン、ネーター、シャノン、チューリング、ホーキングという名だたる科学者達の熱き情熱と互いに切磋琢磨して影響を与え合いながら宇宙を支配する法則の正体に迫っていく姿を生き生きと描いた本書は、真理の探求という側面からも大変興味深いものがあります。

 一見対立するかに見える人間の死後存続の探求と宇宙を支配する物質面からの自然法則の探求は、宇宙を貫く普遍法則という意味では決して矛盾するものではありません。特にアインシュタイン以降の一般相対性理論の実証と量子論の発展は、私達が現実と認識している日常生活を送る世界がある特殊な条件下で成り立つ事象に過ぎないことを明らかにしました。より大きな視野で眺めて見れば、生命というものが人間の肉眼で認識出来る物質だけで成り立っていると考える方が特殊な見方であり、3次元空間という限られた範囲で目に見えている事象は4次元以上のより高次な次元から見つめてみれば、特殊な事象と捉えることができます。例えば私達は本来立体的な存在である自然や人間、動物や植物を絵画やアニメーションとして2次元に抽象して表現することが可能です。もし仮に2次元に生命が存在していたと仮定したら、3次元の存在者である私達の存在に気づかずに彼らは生きていると考えることができます。同じように3次元という次元より高次な次元に生命が存在していても、3次元しか世界が存在しないと考えている人間にとっては、高次な存在は存在しないと感じても不思議はありません。

 霊的世界というのは、実は現実世界と重なり合って存在しているのですが、3次元の物質世界とはバイブレーションが異なるために存在していないように感じるのです。ただ私達は目には見えない心や意識や思考というものが存在していることは認めざるを得ません。唯物論者は、心や意識や思考も脳という物質の副産物であり、物質以外のものは存在しないと主張しますが、そもそも物質とは別次元の存在を物質という低次元の要素だけで説明しようとしても、無理があり、反って論証できない偏見となってしまうのです。物質次元の人間の知性だけで宇宙の全ての真理を理解できると考えることは傲慢のそしりを免れません。

死後存続の事実と私達の人生観

 人間の死後存続が明らかになることで、多くの問題の解決の糸口が見えてきます。因果律が明らかになり、生命が永遠に存続する中で、僅かな地上生活だけの満足や幸福だけを追求したとしても、真の幸福には至れないこと、利己的な満足だけを追求しても、霊的な成長を伴わなければ、儚い砂上の楼閣に過ぎないことになります。スピリチュアリズムには教義も、教団も、教祖も必要ありません。霊界側から与えられた永遠普遍の真理を人々が理解し、日常生活の中で生かしながら自らの地上人生を価値あるものにしていくだけで良いのです。反って余計な地上人の手垢のついた狭窄物によって肝心の真理が歪められているのです。

 新年にあたって、神の法則は完全な形で定着しているかという質問に対するシルバーバーチの次の言葉を皆様にお送り致します。この1年が皆様にとって実り多い1年であることを祈念致します。

「法則は無窮の過去からずっと存在しています。完全である以上、その枠外から起きるものは何ひとつあり得ないのです。すべての事態に備えられております。あらゆる可能性を認知しているからです。もしも新たに法則を作る必要性が生じたとしたら、神は完全でなくなります。」(シルバーバーチの霊訓7巻10章「質問に答える」より)

永遠に色褪せることのない不朽の真理との出会い

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歴史的なメッセージに込められた人類救済の願い

 2021年を振り返ってみると多くの出会いがあり、道が開かれることを感じる1年でした。中でも、11月14日に東京で開催された東京スピリチュアリズムサークル主催の特別読書会に参加させていただけた事、そこでいただくことが出来た歴史的なメッセージ、更にその後にお会いした小池ご夫妻との出会いは、魂の記憶に残る特別な出会いとなりました。これまでの人生を振り返った時に今思えばその時々に必要な出会いがありました。それは人でもあり、書物を通してであり、時には苦しみを感じる出来事でもありました。その時には、その出会いの意味を理解できないことも多くありますが、後で振り返ってみるとあらゆることに何らかの意味があったと今は思えます。

 私がシルバーバーチの霊訓と出会い、そして深い悩みの淵から引き上げられたのはもう8年程前のことになります。この間、その感動は色褪せることなくむしろ年を経る程に輝きを増し、確信が深まっていくという体験をして参りました。日常生活の中でも、ふとした瞬間に視野が広がっていく感覚や人との何気ない出会いや、そこでの会話の中に何かインスピレーションのようなものを感じたりということは、皆様も経験があると思いますが、私自身は霊的真理を求める度合いに応じて、その感性が磨かれていくように感じています。そしてこの度の出会いを通して、私の魂には決して消え去ることのない確固とした真理に対する確信と、これからの人生を支えていく強いインスピレーションが与えられました。こうした確信を得られたことこそが、何より尊い体験だったと思います。

高級霊界の大審議会でのイエスの姿

 シルバーバーチの霊訓の中で、高級霊界の大審議会の様子が述べられている箇所があります。スピリチュアリズム普及会のニューズレター第32号で「霊界の大審議会と現在のイエス」という記事があり、改めて読み返してみました。この大審議会はキリスト教の教義とは関係ありませんが、年に2回クリスマスとイースターの時期に開かれ、地上におけるスピリチュアリズムの進展の状況が高級霊達に伝えられている様子が述べられています。シルバーバーチはその中でもその審議会の最高責任者であるイエスと親しく交わっている様子が詳細に描かれています。

 そこで描かれているイエス像は、キリスト教の教義の中にある三位一体の神とも、唯一の神の子という偽りのイエスの姿ではなく、“多くの有志を通して地球浄化の大事業を勤しんでおられる、一人の偉大な霊です。”というシルバーバーチの言葉を引用して真実の愛情あふれるイエスの姿を伝えてくれています。そしてイエスに対する正しい姿勢・考え方として以下のシルバーバーチの言葉を引用しています。“誰の手も届かない所に祭り上げられたらイエスが喜ばれると思うのは間違いです。・・・人類と共に喜び、共に苦しむことを望まれます。一つの生き方の規範を示しておられるのです。・・私にはイエスを過少評価するつもりは毛頭ありません。今、この時点でなさっているイエスの仕事を知っておりますし、ご自身は神として崇められることを望んでおられないことも知っております。イエスの生涯の価値は、人間が規範とすべきその生き方にあります。イエスという一個の人間を崇拝することを止めない限り、キリスト教は神のインスピレーションに恵まれることはないでしょう。”

地上と霊界を照らす一条の光

 スピリチュアリズム普及会の最新のインフォーメーションでは、イエスの幽界降臨の様子と地縛霊となっているかつて地上時代にキリスト教の聖職者であった方達が間違った教義に気が付き、シルバーバーチの霊訓に示された霊的真理によって、目覚めて地縛状態から解放されて新たな霊的人生を歩み始める様子が感動的に記述されています。かつて誤った宗教の教義によって多大な影響を受けた体験を持つ私自身にとっても、こうした霊界の出来事は他人事ではありませんでした。そして、人生におけるギリギリの苦しみの体験を通してもう一度、不変の真理を求める中でシルバーバーチの霊訓に出会い、霊界主導の地上人類救済計画であるスピリチュアリズムという決して色褪せることのない霊界の事実、人生の真の価値とは何かを知ることが出来たことを改めて感謝しています。その体験は、どのような言葉によっても、言い表すことのできない心の安らぎと生きることへの確信を魂の次元で感じるものでした。行先真っ暗に見えた残された肉体を持った人生、そしてその後に続くであろう永遠の霊的人生までをも明るく照らす光に出会ったのです。

 それは、深い苦しみの中にあったからこそ、そして先が全く見えない暗闇の中にあったからこそ、一条の光が心の最深部に突き刺さった瞬間でもありました。私たち人間は、どのような境遇にあったとしても、どのような環境下に置かれていたとしても、心の奥底で「何故、自分は生まれてきたのか」「幸福を求めているのに何故、人生には苦しみがあるのか」「死後の世界は本当にあるのか、あるとしたらどのような世界なのか」「神は存在するのか、存在するとすれば如何なる存在なのか」「多くの人々が平和を望んでいるのに争いは何故絶えないのか」など究極の答えを求めています。その答えを求めて数多くの書物を読んだとしても、またある時は心の救いを求めて宗教の門を叩いたとしても、ますます混迷の中に身を置く結果となることもしばしばです。

 長い歴史を耐え抜いて、今日までも多くの信者を有するキリスト教イスラム教などの一神教においても、それ以外の数多くの宗教においても、特に19世紀以降の科学技術の急速な発達によって、その教義は色褪せて形骸化したり、返って信ずることによって争いの種となってしまっていることは否定できない事実です。そして現在日本においても、既存の宗教のみでなく様々な新興宗教の誤った教義によってかえって人生の意義を見失い、行き場を失って多くの人々が深い悩みや苦しみの中で過ごしています。それは、どんなに優れた教えのように見えても、霊界の高級霊の基準から見れば真実とは程遠い霊性のレベルである地上の人間から出発したもの故の限界があり、更に教祖を神格化することによって人々を誤った方向に導いてしまっているからなのです。

シルバーバーチの霊訓は、高級霊からからのメッセージ

 シルバーバーチの霊訓は、何故これほど多くの人々の心に深く影響を与えるのでしょうか?それは、肉体を持った地上人が限られた地上人生の中で到達できるものではなく、地上という制約を越えた永遠に続く霊的な世界のしかも最高次元に到達した知性から現在の地上に生きる私たちに与えられた決して色褪せない真理が示されているからなのです。その真理を体系的に理解し、実践することを通して、私たちは本来のあるべき人間としての人生を歩むことが出来るのです。

 スピリチュアリズム普及会の皆様は、モーリス・バーバネルが他界してから後、今日に至るまでシルバーバーチの霊訓を始めとした高級霊からの通信を多くの人々にインターネットを通してその真意を伝えて来られました。またその思想を体系化して実践的な内容として示すとともに、その教えを実践されることを通して高級霊の願い、そしてその最高責任者であるイエスの願いを地上に展開されて来ました。そして今日、イエスを始めとした高級霊の働きは地上近くまで到達しつつあります。その働きは、霊界の中で地上に最も近い幽界の下層にまで及んでいます。その歴史的な瞬間に正に私達は生きているのです。今、現実の生活の中で息苦しさを感じ、人生の根本問題に遭遇している人々にこの真理の光が届けられ真の価値ある地上人生を送る糧となることを願い、クリスマスを前にしてこのメッセージをお届けします。

立ち止まって今という時代(とき)を考える

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人類史の中でも特別な今という時代

 2021年は、昨年の始めから全人類を襲った新型コロナウィルス感染症の脅威に人々が立ち向かい、そこで何か大切な価値観に目覚めるきっかけとなれたなら、ある意味では意義深い年となったといえると思います。私自身、この1年一人でいる時間が多くなり、普段はじっくり読むことのできない書物にふれる機会に数多く恵まれました。それらの書物の中には、自分の確信をより深めることに役立ったり、今抱えている課題の解決に向けて、ヒントを与えてくれるものなど、多くは今の自分が必要としている知識と自分の霊性の向上に役立つ知恵を与えてくれるものだったと思います。本の作者に感謝するとともに、そのような恵みに浴する機会を与えてくださった見えない導きにも心から感謝致します。

 私達は、今という時代が人類史の中で特別な時代に位置づけられることを様々な識者の見解を聞くまでもなく、身近に感じています。例えば、インターネットに代表される情報通信技術の発展によって、私達は自身が望めば人類がこれまで長い歴史をかけて蓄積してきた叡智とも言える高度な知識にも、また身近な情報にも瞬時にアクセスできる環境が与えられています。日々蓄積される情報がどんなに膨大なものであっても、それらを秩序を持って格納し、人は検索という行為によって、機械はコンピュータ言語によって必要な情報にアクセスし、またその情報の意味を理解し、現実にフィードバックして現実をより良くすることも可能になりつつあります。今日人工知能(AI)に多くの人々が関心を持ち期待するのも、膨大なデータを処理する能力が機械に備わり、機械学習や深層学習(ディープラーニング)によって、これまでの人間の思考では到達出来なかった解を見出すことができるのではないかという期待も込められていると言えましょう。

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「LIFE3.0」で示されたテグマークの警告

 ただ、宇宙物理学者であると同時にAIの未来に警鐘を鳴らしているマサチューセッツ工科大学教授のマックス・テグマークのような学者や知識人も多く存在します。2020年1月に発刊された『LIFE3.0』で、テグマークはライフ1.0を生物学的段階としてDNAによってハードウェアとソフトウェアが進化する段階、ライフ2.0は文化的段階として人類の登場によってハードウェアは進化するが、ソフトウェアの大部分はデザインされる段階、ライフ3・0は汎用人工知能の誕生による技術的段階としてハードウェアとソフトウェアがデザインされる段階と定義しています。そして将来誕生する可能性のある汎用人工知能(AGI)登場をどう捉えるべきかについて警鐘を鳴らし、AIの安全な研究を推進するための団体「生命の未来研究所(FLI)」を共同設立し、2017年に発表された「アロシマAI原則」の取りまとめにも貢献しました。デグマークはステーブン・ホーキングとも生前親交があり、AIの脅威を訴えるという点では、ホーキングと同様の考えを持っています。
 第2次世界大戦において、人類はウランやプルトニウムなどの元素の原子核が起こす核分裂反応を使用した原子爆弾を開発し、日本は広島と長崎で人類で初めてそのあまりにも悲惨な被害を受けました。それまで物理学の世界の研究であった核分裂反応が兵器として使われることを当時の人々は止めることが出来ませんでした。つまり物質の根源を理解し、それを現実世界に応用しようとした時に、エネルギーとして抽出し、人々の生活の向上の役立てようとする(原子力発電)という方向も模索されましたが、大量破壊兵器を生み出すという結果にもつながってしまったのです。その原子力発電という技術も、発電する際に「高レベル放射性物質」が生成されますが、最終処分地がまだ決定しておらず、さらに半減期が極めて長い放射性物質もあるため、長期間厳重に管理する必要があるという大きなデメリットがあり、長期的な視点では安定的なエネルギー源とは言えません。今日私達の生活に欠かすことの出来ない存在となったAIも、原子力の問題のように人類の未来にとって脅威とならないという保証はどこにもありません。

人間とは何かを明確に定義する

 そこで、2021年の今、私達が立ち止まって考えなくてはならないことは一体どのようなことなのでしょう。現代人は科学技術の恩恵をこれまでのどの時代の人々よりも多く受けています。確かに科学技術は、私達の暮らしを快適なものにするために多く貢献してきました。ただ一方で、これだけ高度な医療が発達しても、病気はなくならないどころか、この度の感染症の脅威だけでなく、人々は薬という対症療法では健康を維持することが本来の意味ではできないことに、気がつきつつあります。人間という存在を物質という側面からだけ見て、物質的な面だけでの検査や異常を発見することは出来ても、その病気の根本原因を解決することは出来ません。

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 最近、ホリスティック医学・健康学研究所から2021年10月に発行された『ホリスティック医学入門&ホリスティック健康学入門』を読む機会がありました。この中で健康について「健康とは、人間の構成要素(霊・心・身体)が健全なネットワークを形成し、身体全体が調和状態に置かれ、自然界と一体化した状態のこと」(184ページ)と定義されています。この本は人間とは何かというスピリチュアリズムによって人類に初めてもたらされた人間観に立脚した思想に基づいて書かれています。この問題は、医療や健康という問題にとどまらず、今日の科学技術を支える思想の中にも同じ矛盾を見出すことが出来ます。この問題は目に見える物質世界を支配する物理法則のみによって自然や人間の全てを理解しようとすることによって本来の世界を形成している目には見えないが存在する霊の世界や心の世界を支配する自然法則(摂理)からずれてしまい、その結果多くの悲劇を生み出している現代人の本質的な無知に行き着きます。物質的な面でいくら利便性が増したとしても、それを正しく宇宙を支配する自然の摂理に調和させて使用しなければ、結果としては摂理違反として大きな災難を起こす結果となってしまうのです。

今こそ、正しい人生観・価値観の確立を

 1848年からスピリチュアリズム運動という霊界主導で地上人類にもたらされた霊的真理は、これまで人類が到達出来なかった真の健康で幸福な人生を一人一人が手にする道を示してくれました。スピリチュアリズムの登場によって人類は真理に基づく医療や健康の実現、真理に基づく科学技術の活用の道を与えられつつあります。その意味で今という時は未来の人類から見た時に大きな転換点を迎えた時として記憶される時なのです。それは霊的真理という明確なビジョンが与えられ、それを正しく理解し、実践することによって霊的無知という暗闇の中から、霊的真理というどのような地上の宝にも到底及ばない永遠の価値ある宝を与えられ、その調和に満ちた真理の道へと歩むことが許される時代に生きているということです。苦しみに満ちたと思われた地上の人生が実は肉体の死後、永遠に続く霊的人生を価値あるものにするための試練の場であり、そこで正しい道を歩んだ者には、決して滅びることのない希望ある永遠の生命が待っているという宇宙を支配する摂理(真理)です。どうぞ、今苦しみの中にあって生きる希望を失いかけている方々にこそ、この生命のメッセージが届くことを願ってやみません。

歴史の大転換にあたって ~私たちは、今何を学びそして何を実践すべきか~

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170年以上に及ぶスピリチュアリズムの歴史

 現代世界をどのように見るかは何にフォーカスを当てて見るかによって人によって認識はそれぞれ異なりますが、スピリチュアリズムという視点から俯瞰してみると少なくても、霊的真理を地上に降ろすために霊界側の働きかけで起こった1848年のハイズビル事件(物理的心霊現象)から170年以上が経過しました。1850年代には、フランス人のアラン・カルディックが「霊の書」を発行し、1870年代から80年代にかけて英国人牧師のステイントン・モーゼスがインぺレー霊団より受信した内容を「霊訓」として出版し、霊界からの集中的な働きかけが始まりました。1900年代にはフレデリック・マイヤースがSPR(心霊研究協会)の会長に就任した後に他界し、その後、霊媒であるジュラルデン・カミンズ女史に通信を送り、『永遠の大道』『個人的存在の彼方』が出版されます。更に1920年代には、ジョージ・ヴェイル・オーエン牧師の『ベールの彼方の生活』が出版され、更にアーサー・コナン・ドイルが1930年に他界するまでスピリチュアリストとして晩年世界講演旅行を行いました。ドイルは、他界した後、霊媒のグレース・クック女史を通して霊界通信を送り、クック女史の夫のアイヴァン・クック氏により『人類へのスーパーメッセージ』が出版されました。

 1940年代からはハリー・エドワーズの心霊治療が開始されました。そして1920年代から1981年に霊媒のモーリス・バーバネルが他界するまで続けられた交霊会の内容を編纂した『シルバーバーチの霊訓』は、それまでの霊界通信の中でも最高の叡智として人類に届けられ、今日に至っています。その後、シルバーバーチの霊訓は近藤千雄氏によって日本語訳され、日本におけるスピリチュアリズム運動が展開されていくための大きな役割を果たして来ました。

日本におけるスピリチュアリズム普及の歩み

 そして、そのシルバーバーチの霊訓が人類史上最高の教えであり、最高の叡智であるという確信の中で日本国内の普及啓蒙を行ってきたのが、スピリチュアリズム普及会の皆様です。私自身、普及会の皆様から多くのことを学ばせていただき、毎月の読書会に生かさせていただいています。日本におけるスピリチュアリズム運動を牽引してきたともいえるスピリチュアリズム普及会は、霊的真理の普及活動を地道に行うとともに、公式サイトでは、シルバーバーチの霊訓等の霊的真理を多くの方々に無料で読んでいただくことを目的に下記のスピリチュアリズムブックス

spiritualism-books.jp

という第2公式サイトを提供し、またメンバーによるスピリチュアル・ヒーリングを行ってきました。こうした活動を続けて来たスピリチュアリズム普及会に昨年頃から高級霊からの通信が多く届けられるようになり、その内容は現在下記のインフォメーションを通して多くが公開されています。

www5a.biglobe.ne.jp

 スピリチュアリズムの運動は、これまでの既存の宗教活動とは一線を画した運動です。それは、前々回のブログでも書かせていただいたように、地上のこれまで宗教組織のように教祖や教義、教団という形式が一切なく、霊界の高級霊の主導によってもたらされた霊的真理に基づく人類救済計画であるという点です。その始まりが物理的心霊現象から始まったのも、その内容が地上人ではなく、明確に霊界の霊人からのものであることを実証するためのものでした。またオカルトとして恐怖心を与えるような低俗な地上人の興味を引く現象とも異なり、肉体を持った地上人には及ばない高い霊性を備えた高級霊団からの通信を計画的、組織的に送ってきているということが歴史的に明らかになっています。そしてそのスピリチュアリズム運動の最高指導者こそが、約2000年前に地上に誕生して、当時の人類の無知故に十字架上で処刑されたイエスその人であるというのです。それはシルバーバーチを始めとした多くの高級霊が同様のことを証言しています。

 現代を生きる私達は、死後の世界は漠然とあると思っている人が多いとは言え、正しい意味で死後の世界の事実、霊界と地上界の関係について理解している人は殆どいません。地上には多くの宗教団体が存在していますが、誰もが納得できる形で説明できる教義は殆どありません。何故なら、霊界からの働きかけがあったとはいえ、それが高級霊からのものであるかどうかは確かめようがなく、また一旦教団組織ができると誤った教義であっても洗脳が行われたり、地縁、血縁によって真理か否かではなく、何かためになる教えと捉えて漠然と何となく入っているという場合が圧倒的に多いからです。

霊的真理の普及による地上人類救済の道

 もちろんキリスト教イスラム教、そして仏教など多くの宗教は歴史的に多大な影響を人類に与えて来ました。多くの宗教は、人として人生を歩む上での共通の真理を伝えようとしてきました。しかし、その影響は必ずしも人々の霊性の向上に役立つものばかりでなく、返って霊界の事実を正しく伝えていないことにより、死後霊界に入ってからの生活に混乱を与えたり、間違った教義を信じて他界することで中々正しく目覚めることが出来ずに長く幽界の下層に留まって地縛霊になってしまうなど良くない影響が多々ありました。それは、多くの宗教の教えが霊的真理の全体像からみると部分的であったり、人工的な人間の意図が後世の人々によって混入してしまったためでした。こうして霊的無知に陥り、自分の本質が霊的存在であることが分からなくなり、その結果物質中心の価値観や利己主義によって、正しい人生観や価値観から外れてしまった人類に対して、正しい霊的知識を与え、人生の真の意味を伝えようという霊界側からの働きかけによって起こされたのが、スピリチュアリズム運動なのです。

 今、多くの人々は幾多の困難な状況を抱え、霊的真理が分からないが故に苦しみを乗り越える術が分からずに、真の希望を持つことが出来ずに日々を送っています。苦しみや困難は、それ自体を乗り越えることによってカルマの清算や霊的成長につながる恩恵という肯定的な面があるのですが、霊的真理に対する無知からただ逃れようとしたり、苦しみに対して不平や不満をいだくことによって返ってカルマを作ってしまう場合が多いのです。こうした霊的真理を知らないが故の不幸を少しでもなくし、正しい人生観、価値観を持って一人でも多くの人に幸福な人生を歩んでほしい、そのような思いで、日々高級霊の指導のもとでスピリチュアリストは歩んでいます。一人でも、多くの方が霊的真理に触れることで神が願い、自ら求めて来た人生を歩んでいただけるように願ってやみません。

 

※参考資料

スピリチュアリズム普及会 公式チャンネル

 宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像

www.youtube.com

 

                                                                                                                                                                                                                                                          

「コロナの暗号」と村上和雄氏の最後のメッセージ

 

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サムシング・グレートと遺伝子の暗号

 9月に入って長期出張の機会があり生前、一度だけ面識のあった本年4月に逝去された筑波大学名誉教授村上和雄氏の著書「コロナの暗号」~人間はどこまで生存可能か~を拝読しました。村上氏には、筑波大学教授を務めておられた当時に講演を依頼したことがありその講演の際に受けた感銘と、その後出版された「生命の暗号」~あなたの遺伝子が目覚めるとき~など、著書によっても大きな影響を受けた方です。村上氏は高血圧の黒幕である「レニン」の遺伝子解読に成功し、世界的な評価を受けた高名な生物学者であり、1996年には日本学士院賞も受賞されています。

 今回の著書は2021年7月5日に発刊されていることから、遺作であったと思われます。著者は、この著書の中で「謙虚でつつしみ深い態度があれば、科学と技術は人間の心の成長に見合った形で適正に進歩し、持続可能な共存社会をつくるために役立つはずです。・・・つつしむ力こそが新型コロナが暗示するメッセージであり、異常気象や大災害、新たな感染症など、地球の危機状況から私たちが読み取るべき重要な教訓なのです」と述べられ、著者が「サムシング・グレート」という宇宙を創造された存在、遺伝子に暗号を書き込んだ存在に思いを寄せるとともに、遺伝子は助け合って利他的に活動しているという「利他的遺伝子」という考えを提唱されています。

利他的遺伝子をオンにする生き方

 遺伝子工学の世界ではリチャード・ドーキンス氏がその著書「利己的な遺伝子」で強調している「遺伝子の利己的な性質であり、それこそが人間の本質であり、生物の本質である」という認識が世界の潮流となっています。このことに、村上氏は異論を唱え、もし利己的な行動ばかりしていたら、生物は生存できないと述べています。リチャード・ドーキンスは「生物は遺伝子によって利用される"乗り物"に過ぎない」という比喩的な表現で遺伝子中心主義を提唱し、熱烈な無神論者、科学的合理主義の推進者であり、ダーウィンの思想的後継者の一人と目されている科学者です。今日、このドーキンス氏のような考えを持った科学者や知識人、言論人が数多く存在しています。しかし、このような考え方は現象面だけをみて、物事の本質をより深く理解していないように思います。ドーキンス氏は著書の最終章で「純粋で、私欲のない、本当の利他主義の能力が、人間のもう一つの独自的な性質だという可能性もある」と述べ、結局のところ、利己的な遺伝子というものを証明しきれなかったと村上氏は指摘します。

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 村上氏は、「個は全体の中での役割を果たす中での個であり、個が集まって全体をつくり、全体は個を支えているともいえます。・・・いまこそ人は地球生命全体の中での自らの役割を考え、天の理(ことわり)に適う生き方をすべきではないでしょうか」と述べ、優れた科学法則の発見も、もともと自然にあったものを見つけたに過ぎないこと、科学者は謙虚な心で研究すべきと語ります。そして、つつしむ力こそが新型コロナが暗示するメッセージであり、地球の危機状況から人類が読み取るべき重要な教訓であると指摘します。著者は、更にゲノム全てを解き明かしても、生命の本質は明らかにならないとして、魂の存在については、現代科学の範疇を超えた問題として、その存在証明は出来ないものの、がんを自然に治す心の免疫力を実話を通して、信ずる心や信念の力が遺伝子にも影響を与えることを語っています。

 その実話とは、末期の子宮がんに侵されて入院治療を受けていたある主婦の実話です。その主婦は村上氏の書いた『生命の暗号』の中で「人間のDNAのうち、実際に働いているのは全体のわずか5%程度で、まだオフになっている遺伝子が多いこと」を知り、まだ眠っている遺伝子のスイッチを入れることができたら、今より元気になるかもしれないと思ったそうです。そして、「人間は生まれてきただけでも大変な偉業を成し遂げたのであり、生きているだけで奇跡中の奇跡なのだ」という箇所を読み、人間として生まれてきたことが嬉しくて仕方がなくなったというのです。自分が生かされていると実感した彼女は自分を支えてくれている細胞の中にある遺伝子一つ一つに「ありがとう」と言い続けたそうです。最終的にはがん細胞が跡形もなく消えていたそうです。

つつしみと畏敬の念を持って人生を生きる

 今日、コロナパンデミックという未曾有の災害に晒されている人類が、危機の本質を正しい視野で理解し、どのような心構えで対処していくべきかを考える上で、村上氏のような深い洞察力を持った真の科学者と言える人物の最後に残したメッセージは心に迫るものがあります。私達は、どうしても物質的な目に見える範囲の事柄にのみ目を奪われがちです。しかし、目に見える現実の背後にある目には見えなくても、宇宙を支配する普遍的な法則を読み解き、そしてサムシング・グレートと村上氏が表現した宇宙の創造者からの遺伝子という暗号によって人類に示されたメッセージをどのように受け止めていくべきかを今、私達は問われています。

 人の遺伝子暗号は約32億の文字から成り立っているそうです。そして、1グラムの2000億分の1という途方もなく狭い空間に大百科辞典3200冊分の情報を書き込み、人体にある37兆個の細胞の核の中で一刻の休みもなく働かせている存在、それはもちろん人間ではありません。著者は人知を超える精巧を極めた生命の設計図をヒトに書き込み、生かしてる大自然の偉大な存在を畏敬の念をもって「サムシング・グレート」(Something Great:偉大なるなにものか)と表現するようになったといいます。

 宇宙の神秘に思いを寄せるとき、そして生命の神秘に感動を覚える時、私達は人知を超えた存在に対する畏敬の念をいだきます。そして、人が出来ることの限界を感じるとともに、その偉大な存在からの様々な形のメッセージに謙虚に耳を傾け、自らの姿勢を正していかなくてはなりません。科学者として人生を全うされた村上氏が最後に残された人類への遺言に耳を傾けて行きたいと思います。

 

スピリチュアリズムの目指す霊界主導の地上人類救済計画

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人類を襲う自然災害とコロナパンデミックの脅威

  8月の中旬に入り、よくやく暑さが和らいで過ごしやすくなって来ました。近年気候変動の影響かどうかははっきりしませんが、欧州などの熱波のニュースや森林火災のニュースを聞くと、気候の面からも地球環境が変化してきていると感じます。カーボンニュートラルという政策目標が掲げられ、国や地域の枠を越えて人類共通の課題として浮上していることは確かなようです。新型コロナの感染状況は変異株の増大で収まる気配がなく、日本国内においても緊急事態宣言が各地で出される状況です。2018年までの世界と新型コロナパンデミック後の世界は大きく様相が変化し、もとに戻るというよりこの状況をどのように乗り越えていくかを人類全体の問題として考えざるを得ない状況になっています。
 人類はこれまで何度も感染症の脅威に晒されてきましたが、この度のパンデミックは、情報化、グローバル化が進み世界人口の増加とともに相互依存が強まる中で起こった災害であり、これまでとは違った災害であると言えます。ワクチン接種、治療薬の開発など懸命にこの事態を乗り越えるために医療関係者をはじめ、行政機関や企業、そして全ての人々が必死で努力されています。試行錯誤しながらも、いつか暗闇の中に光が見いだされることを祈らざるを得ません。

対立と混乱の中で問われる真のリーダーシップ

 一方で21世紀に入って相いれない価値観の違いから特に米国の大統領選挙に見られるように超大国アメリカは、国家の分断と相対的な影響力の低下が顕著になって来ています。また、米中対立や中東情勢の悪化など国際紛争がこれまで以上に激化しています。最近、林千勝氏著の「ザ・ロスチャイルド」という本を読みました。国際金融資本とも言われ、金融の世界だけでなく政財界に深い影響を与え、各国の政治・経済に絶大なる影響力を持つロスチャイルドやロックフェラー、近年ではジョージ・ソロスなどが世界の歴史にどれほど関与し、今日の世界の混乱にも関与しているのかを知る上でとても参考になりました。今日中国共産党習近平独裁政権の及ぼす影響力は世界に暗い影を落とし、新疆ウイグル自治区でのジェノサイドは、ヒットラーナチスを超える蛮行ですが、それを生み出したのはアメリカや欧州のこれまでの姿勢であり、背後に暗躍しているディープステイトとも言われる彼らの影響も大きいと言えます。

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 この国際金融資本家達は、ロシア革命以来国際共産主義運動を支援し、中国におけるCCP(中国共産党)の勢力拡大に力を貸して来ました。米国のFRBを通して金融による世界支配を続けて来たのも彼らです。21世紀に入ってからはビックテック企業に対しても影響力を行使し、大手マスコミに対しても真実の報道の封鎖と言論弾圧にも力を貸しています。共産主義者と彼らの共通点は一部の支配者階級による国家や世界の支配であり、多くの国際機関にも彼らの影響力は浸透しています。ただ林氏のように歴史を詳細に調べて公表することで、今日の私たちが生きている世界の真実が多くの人々に明らかになっていき、人類の未来に少しでも光明が見いだされることを願ってやみません。

物質中心主義、利己主義の克服と人々の霊性の向上

 こうした暗黒の地上世界にあって、人類救済を掲げてこれまで多くの宗教が地上に誕生して来ました。しかし、キリスト教イスラム教、ヒンズー教、仏教など多くの宗教が平和を訴え、活動を行ってきましたが却って多くの対立を助長し、問題を解決するどころか、悪化させてしまう原因ともなって来ました。特に産業革命以降人々が自然科学や工業技術の恩恵を被り、物質的な価値観が浸透するとともに、従来の宗教は人工の教義によって霊的無知の状態を脱却できずに宇宙や世界の正しいあり方を説明できずに影響力を失いつつあります。既存の宗教組織は人間として何よりも大切な霊性の進化向上に力を発揮できずに今日の物質的な価値観が支配する世界が現出しました。

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 スピリチュアリズム運動は従来の宗教が地上生活を送る人間(教祖)の教えを教義として体系化して組織を形成していったのとは根本的に異なり、肉体の寿命が来て霊界に長く生き続ける高級霊からの通信を地上の霊媒が受信して、それを整理して霊訓という形でまとめられた霊界主導の地上人類救済運動です。地上に生きている人間が如何に天啓を受けたとしても、それは肉体というフィルターを通してのものであり、地上を去って実際に霊界で生活している霊界の人々との感性は天地の開きがあります。如何に教祖といえどもその感性には限界があり、おぼろげな真理の一部しか表すことができず、しかもその僅かな真理のかけらも後世の人々によって歪められ、まったく異なるものになってしまったといえます。霊界の真実は一つしかありませんが、これまで正しくそれを解明することができなかったので、世界は常に混乱と混沌の中にあったというのです。
 科学技術は一方で神が創造された世界の仕組みを解き明かすことが出来た分だけ人々の生活の向上に寄与して来ました。それは、宇宙を支配する法則(神の摂理)に適合した内容が含まれていたからです。ただ、今求められているのは、物質的な次元を超えた霊的真理の正しい理解とその実践です。シルバーバーチの霊訓を始めとしたスピリチュアリズムの思想を体系的に正しく学び、それを実践に結びつけてこそ、今日世界が抱えている諸問題に解決の道が見いだせます。一人でも多くの皆様が真理の光に触れて、価値ある人生を歩まれること、そして暗黒の地上世界に希望の光が灯ることを願ってやみません。

◯参考動画 スピリチュアリズム普及会公式チャンネル

救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像

www.youtube.com

 

何故、今正しい霊的真理を学ぶ必要があるのか?

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急速な科学技術の発達と生活の質の向上

 西暦2021年を迎えた今日、最先端のテクノロジーや自然科学の知見は加速度的に私たちの生活環境を変えつつあります。今私たちは、普通に生活をしていてもその恩恵を受けて快適な暮らしを送ることが出来ます。特に1990年代のインターネットの登場は、その中でも人々の生活環境を劇的に変えた大きな出来事でした。私は1950年代に生を受けていますので、まさにビフォーデジタルからアフターデジタルのちょうど真ん中を生きて来ました。もう少し先の世代は、リアルの現実世界とバーチャルな仮想世界の境界がもっと曖昧となり、ある意味では2つの世界の融合化が進んでいくように思います。現在あらゆる産業にその流れは浸透しております。デジタル化からデジタル・トランスフォーメーション(DX)への流れが進み、ライフスタイルやワークスタイルにも劇的な変化が加速しています。新型コロナ感染症によるWithコロナの後に訪れるであろうアフターコロナの世界は、アフターデジタルの世界に更に突き進んでいくように感じています。
 私自身の日頃接している身近な企業の皆様からも現実世界が急激に進んできていることを感じています。今や個々人の趣味・趣向や行動をビッグデータによって予測し、先回りして欲しているものやコトが手に入ったり実現してしまうという時代になりつつあります。AIや量子コンピュータの進化によって、この流れはさらに加速され2030年代には、街中を空飛ぶクルマやドローンが飛び回り、自動運転のクルマが走り回る少し前のSFの世界が現実のものとなっていると予想されます。こうした技術は医学や食料生産の分野でも急速に進んでいて今や遺伝子治療やスマート農林水産業も当たり前になって来ています。身近な生活面だけを見たら、少しづつ快適な生活環境が実現してきたようにも思います。ただ、手放しで喜べないのは自然と触れる機会が極端に減っていくことによって、人間にとって大切なものを失っているのではないかという危惧です。そして、現代医学に限っていうと真の病気の原因がわからないまま、治療を行うことによって医原病(医療行為が病気の原因となっている)が増加して、根本的な治療となっていないという問題もあります。

増大する社会課題と資本主義の限界

 一方で、科学技術の進展とは裏腹に視野を地球全体に広げてみるとこれまで、後回しにしてきた課題が蓄積されて、臨界点に近づいて来ているように感じます。その一つが気候変動による災害の増大であり、国の内外における経済格差の拡大(貧富の差の拡大)と経済のグローバル化の弊害、覇権国同士の対立、そして社会不安の増大による精神疾患の増大など科学技術の進展だけでは、克服できない課題の表面化と新しい価値観の必要性です。特に人間とは何か、人生において最も何が最も価値あるものなのについての正しい共通認識の確立が今何より求められているのです。今日、世界の多くの国は一部の独裁国家を除いて経済システムとしては資本主義、政治体制としては民主主義の形態を取っています。独裁的と言われる共産主義国家でさえ、一部この仕組みを取り入れざるを得ないのが現実です。その資本主義の欠陥が特に21世紀に入って顕著に表れて来ていると感じます。特に欧米諸国において1990年代頃から盛んになった新自由主義や株主の利益を企業価値の第一におく株主利益を第一義とした市場経済至上主義は多くの矛盾を露呈して来ています。そうした行き過ぎた利益偏重の流れがここ10年くらいで、少しづつ変化して来ています。2015年に国連サミットで採択されたSDGsは、持続可能な社会の実現を第一義とする世界共通の目標として企業経営にも取り入れられつつあり、明確なゴールを設定してそこに向けて各企業が経営戦略を進化発展させようとする動きとして注目されています。

社会課題の解決こそ企業の存在価値という考え

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マイケル・ポーター教授

 こうした動きが始まる前から、ネスレスターバックス、アップル、ノボ・ノルデイックスなど世界的に著名や企業や国内でも花王YKK竹中工務店などは企業理念として、長期的な視点で社会課題の解決と企業価値の創造を両立してきたと言えます。マイケル・ポーターハーバードビジネスレビューで提唱したCSV(Creating Shared Value)=共創価値の創造=は、従来経済効果と社会的価値の創出は相いれないものだとされてきたのですが、両者の両立、ひいてはお互いがお互いを高め合う状況を目指す価値観として注目されています。
 実は、日本資本主義の父と言われた渋沢栄一が提唱した合本主義もこの考えに近く著書の『論語と算盤』では、まさに日本古来の武士道の道徳を論語として表現しています。つまり利益よりも前に道徳的な価値観が先に来るという考え方です。持続可能な社会を実現するためには、しっかりとした適正な利益を出し続けることも必要条件ではありますが、それは企業の目的(Purpose)ではなく企業の目的は社会課題の解決であったり、地球環境の維持であったり、人々の幸福の実現に寄与することであるということです。資本主義というと資本が主体と捉えられてしまい誤解を受けますが、合本主義や日本流にいえば経済学者の名和高司氏の提唱する志本主義と言い換えると、これからの経営システムが見えて来るのかもしれません。ただ、それでも物質的な価値観を主体として考えている限りは、いずれ限界に突き当たります。

スピリチュアリズムの登場と新しい価値観の創出

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アルバート・アインシュタイン

 私は19世紀半ばに登場した心霊主義スピリチュアリズム)がこれからの世界を考える上で決定的な役割を果たすと考えています。今日科学技術の発展が何故、私達の生活の向上を促すことに貢献してこれたのか、それは私たちを取り巻く自然環境や私達自身の物資的な側面を科学的な視点でより正確に理解し、それを技術開発によって現実課題の解決に役立てるように工夫してそれを実現させてきたからです。しかし、それは物質次元のことであって、世界を構成する要素の一部に過ぎません。自然科学の分野でも、相対性理論量子論の登場によって私たちの肉体が存在している3次元世界(物質世界)は、存在の一部を占めているに過ぎないことが分かって来ました。アインシュタインは、ニュートン運動方程式は地球上の特殊な場でのみ成り立つものであり、宇宙という次元では時間は相対的なものであり、観測する人の状態によっては変化するものであることを発見しました。さらに量子論では量子が存在する世界では、私たちが物質と定義している存在そのものが確率論的に存在しているに過ぎず、人間が認識できる範囲はごく限られた世界の一部であることを明らかにしました。

スピリチュアリズムの人生観

 19世紀半ばに登場したスピリチュアリズムは、死後の世界にも人は存在し続け、霊媒を媒介して地上の人間には想像できないような無限とも思える叡智に基づく霊的真理を伝えて来ました。これまでの宗教組織のように教祖や教義、教団という形式は全くなく、ただただ無限とも思える最高の叡智によるメッセージを私達人類に送ってきたのです。それは、霊的無知のために、誤った価値観によって不幸に陥ってしまった地上人類を救済しようとする高級霊の働きであるとするものです。私たちが現実世界として認識している世界は、福岡伸一氏の『動的平衡』論によれば地球上の生命の流れを形成する流れの一部に過ぎす、その誕生と死も状態の変化に過ぎないということになります。つまり、ここからはスピリチュアリズムに対する私の理解ですが、生命の本質である霊は異なる次元を行き来していて、ヒトの誕生は肉体という3次元の物質的要素に霊という別次元の意識(スピリットともいいます)が融合し、肉体という乗り物で人生という流れの中で様々な体験を行い、肉体の寿命が終了した後は、4次元以上のもとの世界(霊的な世界)に戻っていくということです。但し、地上人生を送っている間は、霊と肉は次元は異なるものの、同じ空間上に存在し人は顕幽両世界に同時に存在しているとしています。しかも私という存在は、霊を備えた肉体ではなく、肉体を備えた霊であるとします。つまり、目に見える肉体が主ではなく、目に見えない霊が主体であるとしています。そして、こうしたメカニズムを創造し運行している大本(おおもと)として宇宙の大霊(神と呼んでも良い)という存在があるということです。
 従来の宗教とスピリチュアリズムの根本的な違いは、スピリチュアリズムではこうした法則(摂理)を創造し、運行している存在(大霊)は、私たちに地上生活を自由意志に基づいて霊的成長という宝を得るために生きるように設計されたとしているところです。その根本を多くの人々が理解し、自らの人生に積極的に取り入れることによって、自らの人生の課題と共に、今世界が抱えている根本的な課題を解決し、真の幸福な理想社会を実現していこうとしているのが、スピリチュアリズム運動だと私は理解しています。まだまだ人類全体から見たら少数の価値観だと思います。しかし、宇宙を貫く永遠の摂理、すべての霊界人が共通して持っている不変の価値観であるスピリチュアリズムの本質が共通認識として広まることによって私たちの世界は確実に良くなっていくと確信しています。