札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

大分岐に差し掛かった人類の霊性向上への道

 

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 霊性の進化・向上に向けた日々の歩みの中で、これまで気づかなかったできごとの中に大切な真理が隠されていることを知る機会があります。霊性の進化・向上とは常に日常生活の中での自分の生き方(過ごし方)、他者との関わり、日々瞬間・瞬間の判断など生活の中で少しづつ磨かれていくものです。自分という存在の内面を深く深く掘り下げていくと表層意識(喜怒哀楽を伴った日々の営みに感応する心・顕在意識)を越えて、潜在意識(根源的な霊的意識)の先に安らかで非日常的な安寧の境地に至る瞬間があります。私達は現実世界の中で肉体をまとい、物質的な次元の制約の中で表層意識(顕在意識)の中に閉じ込められているので、霊的知識としては、自らの本質が霊であると頭で分かっていても実感として霊的意識に通ずることは中々出来ません。霊的意識に心の照準を合わせてたとえ瞬間的であっても一日一度は、潜在意識の奥底にある霊的意識に触れる機会を持ちたいと思います。

 量子論的世界観では、私達という存在は低次元から高次元に至る波動の中に存在しており、意識というある意味では肉体から独立した高次元の精神エネルギーを脳という変換装置を使用して物質次元にバイブレーションを落として、肉体の動きに反映させて例えば肉体労働や執筆などの知的活動を行っていると考えることができます。私達はそのメカニズムを日頃は殆ど意識することなく当たり前のものとして生活しています。しかし、深く考えてみると肉体から独立して存在する高次元の意識体こそが自分と思っているものの本質であることを実感できると、肉体という乗り物が消滅した後もその本質(霊)は消え去ることはないことも実感できるようになります。脳は物質世界と高次元の精神世界(霊的世界とも表現出来ます)を繋ぐ媒介装置であり、脳の中に意識が閉じ込められているわけではないことを自覚することこそ、自分という存在を正しく認識する第一歩だと今は思えます。

 スピリチュアリズムという言葉が問題ではなく、自分という存在や自分を取り巻く世界がどのような構造から成り立っているのかを正しく知って、正しい理解に基づいて日々の現実を生きていくことが真の自己実現であり、真の幸福に繋がる道であると今ははっきり思えます。そのような観点から現実世界を見つめてみると、先回のブログでも紹介しましたが、デカルト以来の要素還元主義的な考え方に基づく目に見える物質に偏重した現代医学の限界もはっきり見えてきます。人間とは異なるバイブレーションを持つ肉体や高次元の霊体が重なり合って共存している存在であり、主体は3次元的物質次元に表現されている肉体(細胞の集まり)ではなく、より高次元の意識体(こちらも階層的に存在する)です。肉体はその高次元の意識体(霊)が宿って初めて生命体として存在できる精巧にできた道具であることがわかれば、これまでの病気に対する考え方や健康に関する考え方にも変化が訪れると思います。

 人類は今、大きな分岐点に差し掛かっています。目に見える物質(3次元的に表現されている存在物)を中心とした偏った価値観によってこれからも存在し続けようとするのか、自分が現実と思っていることを越えた高次元の意識体も合わせたトータルな価値観に基づいた世界観を共通の価値観として生きていくのかの分岐点です。80億人に近づく地球人口の増加、資源の枯渇、人為的な原因による地球環境の悪化、物質(資本・お金)をその価値の中心に据えた資本主義システムの様々な矛盾、絶え間なく発生する国際紛争テロリズムの横行など、これまでの価値観では解決できない矛盾が目に見えて地球全体を覆っています。

 こうした問題を前にして今何より私たちに求められているのは、目に見えるものだけが全てであるという偏狭な時代遅れの価値観を脱却して物理学では常識となりつつある量子論的な世界観、更にはスピリチュアリズムが示し続けているトータルな世界観に基づく普遍的な価値観を理性で判断して受け入れて、それを少しづつ広めていくことではないでしょうか。私自身そうした価値観に基づく生き方を日々重ねていきたいと考えています。