札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

日常生活の中での霊性向上の歩みに向けて

f:id:tatsuf18:20180701115108j:plain

 自分の本質がスピリット(霊)であることを意識することは、忙しい日常生活の中では容易ではありません。ふとした瞬間に、また一人で瞑想する時間や大きな困難に直面した時は深く内面を見つめる瞬間はありますが、多くの方々と日々交わる中で、また仕事が忙しい中でそうした霊的感性を持ち続けることは困難が伴います。

 最近1ケ月程は、そんな状況が続いておりました。そこでこのブログを書くこの時間は内面を見つめる時間にしようと思います。自分の状態が霊的感性を保って生きているかどうかの一つの尺度として一日の初め(朝起きた瞬間)や一日の終り(眠る瞬間)自分の心の中をどのような思いが中心を占めているかということがあります。

 人間は地上人生においては、どうしても物理的な時間の制約の中で生きて行く必要があるため、瞑想する時間や霊的真理を学ぶ時間、祈りを通して自分の霊の向上、神や高級霊に思いを寄せる時間も限られた時間の制約下にあります。地上の宗教においては、ユダヤ教のように一週間に一度は安息日を設けて、その日は神と自分との関係性を再確認し、そこから新しい一週間を始めるという宗教もあります。

 スピリチュアリズムの霊的真理を通して、地上人生において最も価値ある人生とは何かをそれぞれの基準に応じて知る機会を与えられたスピリチュアリストにおいても、理性においては、何が地上人生において最も大切なことであるかは理解されている方が殆どだと思いますが、日常生活の中で自然とその内面が霊主肉従の状態を継続して保ち続けられる方はまだそれほど多くはないと推察されます。

 スピリチュアリズム普及会のHPのスピリチュアリズム思想[Ⅲ]の6.より高次の霊的人生を歩むための秘訣を再度拝読してみました。その中で道具意識(自らを神と高級霊の道具として捧げ、積極的な自己滅私によって奉仕に専念しようとする姿勢)、犠牲精神(人類の幸福のため、あるいは大義のために自分自身を喜んで犠牲にする姿勢)、霊的視野(霊的真理に立った見方・考え方)の3つの秘訣について書かれています。

 もちろん霊的真理を多くの方々にお伝えすることは、スピリチュアリストとしての最大の責務であり、地上人生の目的でもあります。ただ地上人生を歩んで行く中では、日常多くの方々と接し、家庭においても仕事においても様々な局面で自らの役割を果たしていかなくてはならないことも事実です。3つの秘訣の中で、特にどのような局面においても自分の内面を占める思いが霊的視野にたっているかどうかを確認するすることは比較的実践しやすいように思います。

 それは自分も含めて人の本質は霊であり、霊的成長、霊性の向上進化こそがどのような人間にとっても地上人生の最大の目的であるということを意識して接することだと思います。そのような意識を持つことによって、ともすれば利害関係や表面的な合う合わないといった感情に陥りそうになった時にふと立ち止まることができるようになって来ます。それは、多くの方と接する機会が多い人でも努力することによって少しづつ身についていくのではないでしょうか。何か特別なことをするというのではなく、当たり前に毎日人と接する日常の営みの中でも霊的人生を歩む自分に気づくことは出来るように思います。

 霊性の進化・向上というのは、地上人生はもちろん、霊的世界に入ってからも永遠に続いていく人としての歩みですが、日常生活の一つ一つの出会いや、出来事を大切に捉えて自分の発する言葉や行いの中に僅かでもそのことに繋がる生き方ができるような自分となるべく、これからも学びを深めてまいりたいと思います。