札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

日常生活の中での霊性向上の歩みに向けて(2)

f:id:tatsuf18:20180818104959j:plain

 

 先回に引き続き、日常生活の中での霊性向上に向けた取組みについて考えます。現実世界の問題ですが、最近の気象の動向は異常気象というよりも、世界全体が新たな気候変動の段階に至っていると感じざるを得ない様々な現実に直面しています。今年の夏は記録的な暑さとともに、降雨量も観測史上最大を記録する地域が増えるなど国内だけみても、様々な被害が生じています。世界に目を転じれば、ヨーローパ、アジア、南北アメリカ大陸などやはり気候の激変といえる状況が伺えます。また日本列島は1995年の阪神淡路大震災以降、地震や火山の活動期に入ったようにも感じます。こうした外的な自然の環境激変とともに、国家間、民族間、地域間の紛争やテロは21世紀に入っても、沈静化するどころか日々止むことはありません。

 こうした様々な困難に対して一方では敢然と立ち向かっている人々も数多く存在しています。スピリチュアリストとして日常生活を送る私達は、こうした現実世界の問題にも対処しつつ、人として生きていく上で最も価値のある霊性の向上と日々の生活の中での利他愛の実践を常に意識して生きていくことが求められています。

 私自身は、日常生活で仕事関係も含めて多くの皆様と接する機会がありますが、どのような関係においても、霊的視野からみつめていくという視点をできるだけ持つように努めています。霊的視野という言葉を別の言葉で言い換えると、その方の置かれた立場や現在の状況を永遠という観点から見つめて接するということだと思います。つまりその方の本質である霊という視点で見つめると現実の世界での関係性に大きな変化が現れるということです。

 これまで限られた物質的・現実的な視点でのみ見つめていては気づかなかった点が永遠という時の流れの中で霊的視野で見つめることによってこれまでとは違った関係性を築くことができるようになります。そして、その方の中に神の分霊としての神性を見いだせた時、きっと新しい関係性が築かれていくように思います。

 またそうした視点で、今日の身の周りで生じる自然現象や社会現象を見つめていくと今私達に求められていることは何かが見えてくるのではないでしょうか。日常生活という誰もが生きている間は続いていく時の流れの中で、ふと足を止めて静寂の中でより自らの本質に触れる時、また瞑想や深い祈りの中で高級神霊との触れ合いを持つ時、ものごとの本質が見えてくるのではないでしょうか。

 現実世界の中で目に見える形で何かを行なうということではなく、内的な世界の覚醒の中で、少しずつ日常生活をおくる自分の中に変化が訪れること、それこそが地上に生を受けて生きていることの証なのではないかと感ずる今日この頃です。またそのような心を持った方々とともに日々霊性の向上に務めることができれば、これ以上の幸福はないと感じます。これからもそのような生き方を継続していきたいと思います。