札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

霊的無知と現代宗教の限界について

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霊的無知とは如何なることか

 地球が誕生してから46億年、そして生命が誕生してから38億年が経過しました。そして現生人類のヒト属で現存する唯一種であるホモ・サピエンス20万年前から10万年前にかけておもにアフリカで現生人類へ進化した後、6万年前にアフリカを離れて長い歳月を経て世界各地へ広がったという説が有力です。スピリチュアリズムは神(大霊)による創造論を取るので、類人猿が現生人類に進化したという説とは異なります。考古学的な視点で今日に残る化石を研究した結果多くの事がわかって来ましたが、脳が急激にその大きさが増大するような変化を偶然や突然変異による進化とする説は、今日多くの点で矛盾を呈しています。科学技術の進歩は化石や地層の研究だけでなくDNA解析も含めて数多くの真理を解明して地上に存在する生命や人間に対して多くの事実を明らかにしてきました。そして古代遺跡の発掘等を通してここ1万年くらいの歴史について多くのことがわかって来ました。人間の歴史については、記録が残っていない時代のことは推測するしかありませんがおおよその事はわかるようになって来ました。

 また今日物質の根源についても多くのことを知るに至りました。ニュートン力学アインシュタイン相対性理論量子論などマクロな単位からミクロの単位に至るまで我々の肉体が存在する3次元空間とそれを取り巻く世界の法則や4次元以上の高次元世界が存在することも徐々に解明されつつあります。人間の知覚の及ぶ範囲についてはかなりの事がわかって来たと言えましょう。但しそれは地上世界(3次元世界)という限られた世界のことであり、我々の知覚の及ばない見えない世界、高次元の世界については依然として殆ど何も分かっていないといっても過言ではありません。その意味で、言語を使用し地球上に存在する他の生命体とは全く異なる知性を持った私達ではありますが、死後の世界や高次元の世界に対する無知(霊的無知)という点では数万年の歴史において殆ど変わっていない状態だと言えます。

これまで地上に誕生した宗教の限界

 これまで地球上には数多くの宗教が誕生して来ました。おそらく人類の誕生と宗教の誕生はほぼ同時期と考えられます。これは個人的な想像ですが、シャーマニズムアニミズムのような原始宗教は人間の生活に最も大きな影響を与える自然災害や天候に対して何らかの意味で予知をしたと思われる巫女のような存在に対する尊敬や崇拝ということから端を発して、それが集権的な権力と結びついて宗教の原型が出来たのだと思います。スピリチュアリズムでは、肉体の誕生と同時に神(大霊)の分霊化によって人間は霊と肉の両身体を持った存在として生きることになるといいます。ただ、物質次元に誕生すると同時に霊界から再生したとしても、誕生する前の霊としての記憶はなくなり、霊的無知という状態となり、一部の霊媒体質の人は別として殆どの地上人は霊的感性も鈍い状態となってしまったと言います。

 そして今日世界宗教と言われる特に一神教と言われる宗教が誕生し始めたのがユダヤ教キリスト教イスラム教等が誕生するここ3000年くらいのことです。中でも多くの宗教に影響を与えた聖書(旧約聖書新約聖書)はバイブルとも言われ、多くの宗教や人間の生き方に多大な影響を及ぼして来ました。ただスピリチュアリズムが誕生した1848年以前は、そうした経典や教義は地上の人間によって書かれたり説かれたものであり、かのスェーデンボルグのような生前に霊界と地上世界を数多く往来してその見聞録を残した人物でさえ、霊界の事実のほんの一部を書物に残したに過ぎなかったということです。その意味でこれまで誕生した地上の宗教は霊界で数千年も過ごした高級霊という存在から見たらあらゆる宗教が霊的無知の状態であるということになります。

スピリチュアリズムの誕生と地上人類の覚醒

 1848年から始められたスピリチュアリズム運動は、こうした霊的無知によって地上生活の真の意味を知らず、利己主義と物質至上主義という誤った価値観を克服できず地上を地獄のような状況にしてしまっている人類の姿を見るに見かねてイエスを中心としたヒエラルキーを持ったシルバーバーチのような高級霊団が霊媒(モーリス・バーバネルやステイントン・モーゼス等)を通して直接霊的真理を地上にもたらし、地上人類の不幸を取り除き、霊性の向上進化を図ろうと綿密に計画されて今尚展開されている地上人類救済運動です。地上人類は、歴史上始めて自分という存在が如何なる存在であるかを明確に知る機会を与えられました。後はその内容を正しく学んで実践し、真に幸福な人生を歩んでいくことが求められています。一人でも多くの方が、その霊的真理に出会い新しい希望に満ちた人生を歩まれることを切に願っています。