札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

私達人類に課せられたコロナウィルスとの闘いに向けて

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 先回のブログを書いた頃にも、新型コロナウィルスの問題は大きな脅威でありましたが、4月1日の現時点では、どの問題にも増して私達の衣食住も含めた社会生活全てに関して重大な脅威となりつつあります。この間、日々刻々と移り変わる状況を直視しつつまた様々な方々の発信する情報の中から、真に利他性と客観的なエビデンスに基づく情報発信について主にインターネットの中で探して参りました。あまりにも変化の速度が早いので、この世界的な脅威に対して多くの人々が手に取ることができる書籍がまだ見当たらないからです。パンデミック世界大恐慌、都市封鎖など日常とはかけ離れた言葉が世界を駆け巡り、様々なデータは出てきているものの実際は何が真実なのか、我々は今どう対処しなければならないかについてヒントになる提言はないかと探し回った中で、とてもヒントになる提言をしているブログを発見しました。それは、iPS細胞の研究で2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞された京都大学iPS細胞研究所山中伸弥教授の開設された「山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信」のページです。

 この中で、山中教授は「ウイルスとの闘いは、有効なワクチンや治療薬が開発されるまで手を抜くことなく続ける必要があります。1年以上かかるかもしれません。マラソンと同じで、飛ばし過ぎると途中で失速します。ゆっくり過ぎると勝負にならず、ウイルスに負けてしまします。新型コロナウイルスを制圧することはもはや困難です。受け入れるしかないと私は思います。社会崩壊も、医療崩壊も起こらない形で、ゆっくりと受け入れる必要があります。」と述べられ、新型コロナウィルスとの闘いを1年以上続くかもしれないマラソンに例えて、その間手を抜くことなく続ける必要があると述べています。そして、この闘いに打ち勝つには肌の色や国の違いを超えて全ての人類が共通の認識に立って真に協調して立ち向かっていかなくてはならないことを述べています。今は政治的な対立や利害対立を一旦横において、人類全体の叡智を振り絞って立ち向かっていかなくてはならないのです。

 今から100年程前に人類を襲ったスペイン風邪と呼ばれるインフルエンザは1918年1月から1920年12月まで世界中で5億人が感染したとされ、死者数は1,700万人から5,000万人との推計がある程の人類史上最悪の伝染病の1つでした。その後人類は1929年の世界大恐慌、そして1939年に勃発した第2次世界大戦へと悲劇の道を辿っていくことになるのです。もちろん、当時と比較して医療の技術は飛躍的に発展し、科学技術は比較にならないほど進歩して来ました。また20世紀の2度の世界大戦を経て、人類は戦争の引き起こす余りに多くの悲劇と平和であることの尊さを多大な犠牲の上に思い知った筈でした。この度のパンデミックが起こる前の状況を考えると東西冷戦が1989年に一旦終了した後に、世界は経済的には貧富の格差の増大、地球環境リスクの増大、更に人種間、民族間、国家間、そして宗教的価値観の対立によって次第に持続可能でない状態になりつつありました。そのような状況の中で2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で提唱された「SDGs」はこうした状況の打開を目指した目標でしたが、その後も世界の対立や分断は絶えず続いていました。


 こうした状況の中で、新型コロナウィルスが発生し、人類は他の全てのことを横においてでも、共通の敵に立ち向かっていかなくてはならない状況を迎えたのです。ちょうどシルバーバーチの霊訓が世にもたらされたのは今から100年前の1920年頃からでした。私は一人のスピリチュアリストとして、この度の新型コロナウィルスの脅威は偶然に起こったようには、思えません。圧倒的多数の方はそうではないと思いますが、今日社会に蔓延する物質中心の価値観、他の人の人権を軽視して抑圧するような価値観、地球上に住むあらゆる生命と協調するどころか利己的な動機で搾取するような価値観では立ち行かなくなったことを全ての人類が悟る時であることを示しているように感じます。そして何よりも人間の本質が霊であり、永遠の生命を宿した存在であること、すなわち霊的真理に立脚した本来の人生観、価値観を取り戻す時が近づいていると強く感じるのです。

 シルバーバーチ第2次大戦の最中の交霊会で以下のように述べています。(シルバーバーチの霊訓の第3巻第2章「悲しい時、苦しい時こそ」)「こうした時こそ、われわれ霊的法則の働きを知った者が、霊的真理こそが人間にかつて想像もしなかった高い視野を与えてくれること、心の中に消そうに消せない炎を灯してくれること、最後は霊的光明が勝ち、自由を我がものとすることができることを説いて聞かせるべき時です。」と交霊会に参加される方々を励ましております。偽りの繁栄、偽りの価値観は真実の前には、何の力もありません。この度の事態を通じて私達は、この試練を霊的成長の糧として、乗り越えていかなくてはなりません。私達は決して孤独な存在ではありません。私達が与えられた環境の中でこの試練を乗り越えていこうと努めるならば、必ずや常に私達を暖かく見守っておられる守護霊や背後霊や高級霊の皆様が背中を押してくれるはずです。ともに手を携えてこの未曾有の試練を乗り越えて参りましょう。

山中伸弥による新型コロナウィルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html