札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

歴史の大転換にあたって ~私たちは、今何を学びそして何を実践すべきか~

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170年以上に及ぶスピリチュアリズムの歴史

 現代世界をどのように見るかは何にフォーカスを当てて見るかによって人によって認識はそれぞれ異なりますが、スピリチュアリズムという視点から俯瞰してみると少なくても、霊的真理を地上に降ろすために霊界側の働きかけで起こった1848年のハイズビル事件(物理的心霊現象)から170年以上が経過しました。1850年代には、フランス人のアラン・カルディックが「霊の書」を発行し、1870年代から80年代にかけて英国人牧師のステイントン・モーゼスがインぺレー霊団より受信した内容を「霊訓」として出版し、霊界からの集中的な働きかけが始まりました。1900年代にはフレデリック・マイヤースがSPR(心霊研究協会)の会長に就任した後に他界し、その後、霊媒であるジュラルデン・カミンズ女史に通信を送り、『永遠の大道』『個人的存在の彼方』が出版されます。更に1920年代には、ジョージ・ヴェイル・オーエン牧師の『ベールの彼方の生活』が出版され、更にアーサー・コナン・ドイルが1930年に他界するまでスピリチュアリストとして晩年世界講演旅行を行いました。ドイルは、他界した後、霊媒のグレース・クック女史を通して霊界通信を送り、クック女史の夫のアイヴァン・クック氏により『人類へのスーパーメッセージ』が出版されました。

 1940年代からはハリー・エドワーズの心霊治療が開始されました。そして1920年代から1981年に霊媒のモーリス・バーバネルが他界するまで続けられた交霊会の内容を編纂した『シルバーバーチの霊訓』は、それまでの霊界通信の中でも最高の叡智として人類に届けられ、今日に至っています。その後、シルバーバーチの霊訓は近藤千雄氏によって日本語訳され、日本におけるスピリチュアリズム運動が展開されていくための大きな役割を果たして来ました。

日本におけるスピリチュアリズム普及の歩み

 そして、そのシルバーバーチの霊訓が人類史上最高の教えであり、最高の叡智であるという確信の中で日本国内の普及啓蒙を行ってきたのが、スピリチュアリズム普及会の皆様です。私自身、普及会の皆様から多くのことを学ばせていただき、毎月の読書会に生かさせていただいています。日本におけるスピリチュアリズム運動を牽引してきたともいえるスピリチュアリズム普及会は、霊的真理の普及活動を地道に行うとともに、公式サイトでは、シルバーバーチの霊訓等の霊的真理を多くの方々に無料で読んでいただくことを目的に下記のスピリチュアリズムブックス

spiritualism-books.jp

という第2公式サイトを提供し、またメンバーによるスピリチュアル・ヒーリングを行ってきました。こうした活動を続けて来たスピリチュアリズム普及会に昨年頃から高級霊からの通信が多く届けられるようになり、その内容は現在下記のインフォメーションを通して多くが公開されています。

www5a.biglobe.ne.jp

 スピリチュアリズムの運動は、これまでの既存の宗教活動とは一線を画した運動です。それは、前々回のブログでも書かせていただいたように、地上のこれまで宗教組織のように教祖や教義、教団という形式が一切なく、霊界の高級霊の主導によってもたらされた霊的真理に基づく人類救済計画であるという点です。その始まりが物理的心霊現象から始まったのも、その内容が地上人ではなく、明確に霊界の霊人からのものであることを実証するためのものでした。またオカルトとして恐怖心を与えるような低俗な地上人の興味を引く現象とも異なり、肉体を持った地上人には及ばない高い霊性を備えた高級霊団からの通信を計画的、組織的に送ってきているということが歴史的に明らかになっています。そしてそのスピリチュアリズム運動の最高指導者こそが、約2000年前に地上に誕生して、当時の人類の無知故に十字架上で処刑されたイエスその人であるというのです。それはシルバーバーチを始めとした多くの高級霊が同様のことを証言しています。

 現代を生きる私達は、死後の世界は漠然とあると思っている人が多いとは言え、正しい意味で死後の世界の事実、霊界と地上界の関係について理解している人は殆どいません。地上には多くの宗教団体が存在していますが、誰もが納得できる形で説明できる教義は殆どありません。何故なら、霊界からの働きかけがあったとはいえ、それが高級霊からのものであるかどうかは確かめようがなく、また一旦教団組織ができると誤った教義であっても洗脳が行われたり、地縁、血縁によって真理か否かではなく、何かためになる教えと捉えて漠然と何となく入っているという場合が圧倒的に多いからです。

霊的真理の普及による地上人類救済の道

 もちろんキリスト教イスラム教、そして仏教など多くの宗教は歴史的に多大な影響を人類に与えて来ました。多くの宗教は、人として人生を歩む上での共通の真理を伝えようとしてきました。しかし、その影響は必ずしも人々の霊性の向上に役立つものばかりでなく、返って霊界の事実を正しく伝えていないことにより、死後霊界に入ってからの生活に混乱を与えたり、間違った教義を信じて他界することで中々正しく目覚めることが出来ずに長く幽界の下層に留まって地縛霊になってしまうなど良くない影響が多々ありました。それは、多くの宗教の教えが霊的真理の全体像からみると部分的であったり、人工的な人間の意図が後世の人々によって混入してしまったためでした。こうして霊的無知に陥り、自分の本質が霊的存在であることが分からなくなり、その結果物質中心の価値観や利己主義によって、正しい人生観や価値観から外れてしまった人類に対して、正しい霊的知識を与え、人生の真の意味を伝えようという霊界側からの働きかけによって起こされたのが、スピリチュアリズム運動なのです。

 今、多くの人々は幾多の困難な状況を抱え、霊的真理が分からないが故に苦しみを乗り越える術が分からずに、真の希望を持つことが出来ずに日々を送っています。苦しみや困難は、それ自体を乗り越えることによってカルマの清算や霊的成長につながる恩恵という肯定的な面があるのですが、霊的真理に対する無知からただ逃れようとしたり、苦しみに対して不平や不満をいだくことによって返ってカルマを作ってしまう場合が多いのです。こうした霊的真理を知らないが故の不幸を少しでもなくし、正しい人生観、価値観を持って一人でも多くの人に幸福な人生を歩んでほしい、そのような思いで、日々高級霊の指導のもとでスピリチュアリストは歩んでいます。一人でも、多くの方が霊的真理に触れることで神が願い、自ら求めて来た人生を歩んでいただけるように願ってやみません。

 

※参考資料

スピリチュアリズム普及会 公式チャンネル

 宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像

www.youtube.com