札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

コロナ禍によって暴かれた真実と人類の未来

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新型コロナ問題によって浮き彫りにされた事実

 新型コロナウィルスの感染拡大が止まりません。我が国においては、首都東京を中心に感染者の数が連日過去最高を更新しています。そして世界の感染者数は1500万人を越え、死者は60万人以上となっています。ワクチン開発や治療薬の開発が急ピッチで進められているとはいえ、まだまだ収束への道程は見えていません。この度のコロナ禍は、中国の湖北省武漢から発生しました。この間、新型コロナウィルスが社会に与える影響については、様々な文献を読み、情報を得ました。その中でも、ノンフィクションライターの門田隆将氏の『疫病2020』は秀逸でした。丁寧な取材に基づいて真実の一つ一つをその時々の筆者のツイッターでの発信も掲載しながら、解き明かしていてこの度のコロナ問題の本質に迫った内容でした。その中で下記の内容が特に気になりました。
 2019年12月16日に最初の患者が武漢市中心病院に搬送され、その後の中国共産党当局の隠蔽工作についても克明に明かした救急科主任のアイ・フェン医師の手記が文芸春秋の5月号に全文掲載されています。そのインタビュー記事は中国共産党系人民出版社傘下の月刊誌『人物』に掲載されましたが、発売と同時に回収され、インターネット掲載記事も2時間後に削除されて転載が禁じられたと言います。当局は、人として当たり前の行動を取ったアイ・フェン医師にデマを流すなと言って口封じして、この貴重な情報が広がることを阻止しようとしたのです。そしてこの情報を拡散したとして同病院の眼科医の李文亮医師ら7名の医師は地元警察から訓戒処分を受け、李医師はその後新型肺炎で亡くなってしまいます。その後世界中にパンデミックを引き起こしたのはご存知の通りです。
 このブログではこれまであまり特定の国家やその体制について、明確な批判は控えて参りました。ただその後明らかになった様々な事実を前にして現在の中国共産党政権がこれまで行って来たこと、そしてこれから行おうとしていることが人類の未来に暗い影を落としていることが明確になりつつあることを敢えて皆様と共有させていただきたいと考えました。新型コロナウィルスの感染拡大による生命の危機という事態になって初めて世界は改めて現在の中国という国の本質に目覚めつつあります。

共産主義独裁体制が生み出す災厄
 もし仮に中国共産党の掲げる理念が共産党幹部という一部の特権階級の利益だけでなく、地球人類全体の幸福を追求するものであれば誰も懸念を抱かないでしょう。共産主義ヘーゲル左派の流れを汲んだ弁証法唯物論とそれを階級闘争という歴史観として確立した唯物史観などの思想を背景に19世紀に誕生し、1917年のロシア革命によって社会主義国家が誕生した後に第2次世界大戦を経て世界を2分した全体主義思想体系です。今の中国は東西冷戦の最中、歴史的なニクソン訪中によってその壁がこじ開けられ、1978年以降の鄧小平体制のもと改革解放路線を推進して1991年のソ連崩壊後も、米国を中心とした強力な西側諸国の後押しによって世界の工場として急速にその存在感を高めて今日世界第二の経済大国の地位を占めるまでになりました。これまで私達は、例え体制が違っていても経済発展して隣国の人々が豊かな生活を送るようになったことをあまり違和感を持たずにむしろ歓迎して来ました。
 しかし、その経済成長とは裏腹に現在の中国は国内にはウイグル族などの少数民族に対する壮絶な弾圧や粛清、南シナ海東シナ海などへの軍事力を背景とした実行支配の画策、香港における一国二制度を無視した国家安全保障法制の香港導入などその膨張政策は枚挙に暇がありません。特に習近平主席になってから、その独裁体制が強化され一帯一路の路線も結局は形を変えた覇権主義の影が見え隠れします。そして、この度の新型コロナの初期段階での隠蔽工作とその後の一連の国際社会に対する軍事力と経済力を背景とした威圧的な動きです。まだ真偽は定かではありませんが、武漢ウィルス研究所の関与があったのではという国際社会の疑惑に対しても全く誠意ある対応はしていません。

私達が目指すあるべき世界の姿
 私自身は、今日の自由主義、民主主義の世界にあっても社会問題が数多く存在しており、この状況がベストだとは考えていません。しかし、今日の中国共産党が目指している全体主義独裁体制は21世紀を生きる私達には全く馴染まないものであり、そこに住む多くの中国の人々にとっても、決して持続可能な理想世界ではないと思います。それは、この度のコロナ禍でも、アイ・フェン医師や李文亮医師の勇気ある発信に対して、中国の方々が示した多くの反応によってもその片鱗が伺えます。スピリチュアリズムが示している通り、全ての人類は神の神性を受け継いだ神の分霊であり、それはどのような体制や国家や宗教組織に属していようとその価値は変わりません。
 人類は今、世界的な気候変動の危機、21世紀に入って激化しつつある文明の衝突といわれる民族や宗教による対立、そしてこの度の感染症による健康被害や経済危機など数多くの危機の最中にあります。ある意味では、一人一人がその脅威の中で、何が人生のおいて最も大切なものであるかを問われているとも言えます。そしてその苦悩の中から、真の霊的覚醒を促されているとも言えます。私はこの度のコロナ禍において、私達人類がこれからも地球上に生きる多くの生命の一員として共に存在し続けていくために今何が問われているのかを皆様とともに考えて参りたいと思います。決して平坦な道程ではありませんが、その事を問い続けることこそが地上人類が共にこの危機を乗り越えていく確かな道に繋がっていると信じているからです。