札幌スピリチュアリスト・ブログ

スピリチュアリストとして日々感じたことや、考えたこと、書籍の紹介などを徒然なるままに記します。

真のスピリチュアリズムの進展による“希望ある世界”の実現を目指して

これまでの人生を振り返って

  先回、ブログを書いてから半年程が経過しました。この間、何度か更新する機会はあったのですが、何かスッキリと文章が定まらないまま半年間が経過してしまいました。今回は、少し心の中が整理されたので、久しぶりに書かせていただくことにしました。人は年齢を重ね、また様々な人生経験を積み重ねる中で、次第に目に見える現実と思っている世界の背後に実際には、どのような世界が広がっているのかを認識することができるようになります。そして自分の人生を振り返ってみて、あの時の出来事はこの事を悟るために必要な出来事であったのだと腑に落ちる瞬間があるものです。

   自分自身の60数年の人生を振り返っても、今になって思えば、人生の節目・節目で出会った人や体験が今の自分を形作って来たのだと何度も腑に落ちる瞬間がありました。それは時として、辛い体験であったり厳しい試練であったり、挫折感であったり様々です。今は思い出となってしまった辛い時期の数々を振り返って見ると、その試練にあっている時期には早く過ぎ去ってほしいと思うものですが、後になって見るとその辛い体験があったから、今の自分があるのだと確信が持てる時が必ず訪れるようになります。自然界に法則があるように、人生行路における様々な体験やその時にどのような判断をしたかは、その後の人生(それは肉体の死を経た後も)に目に見えない世界を貫く法則(神の摂理)によって大きな影響を及ぼします。私はシルバーバーチの霊訓を人生の指針としてからも、既に7-8年の時が流れましたが、日々その思いを強くしています。

 個人としてのこのような体験の一つ一つの積み重ねが人類歴史であると思いますし、その歴史の流れの中で、民族や国家という単位においても、様々な出来事や人々の体験の集積を経て今日の私達の生きている世界が成り立っているのだと思います。スピリチュアリズム運動を指揮して来られたイエスの立場からこうした人類全体の歩みをどのような思いで眺めて来られたのだろうと思いを馳せてみました。シルバーバーチの霊訓の中でも、イエスはクリスマスと復活祭の前後に開かれる大審議会では、高級霊界の指導者として現れて地上におけるスピリチュアリズム運動の進展(特にシルバーバーチの霊訓の地上への降下)についてのシルバーバーチ霊の報告を受けている様子が描かれています。

シルバーバーチの霊訓と英国の実情
 霊媒のモーリス・バーバネルが他界し、シルバーバーチの通信が途絶えてから40年以上が経過しました。その後の地上における霊的真理の普及の状況をイエスは、どのように見ておられたのでしょうか。本来ならばシルバーバーチの霊訓が降ろされたキリスト教国でもあり、スピリチュアリズム運動の盛んな英国で、シルバーバーチの霊訓を中心とした普及活動が展開されることを期待されていたに違いありません。日本のスピリチュアリズム普及会では、これまでニュースレターの28号(シルバーバーチの故郷を訪ねて英国訪問の報告)やインフォメーションの31号(日本のスピリチュアリズム展開に期待する、霊界の大先輩スピリチュアリスト英国スピリチュアリズム界は、G・ヒギンソンの精神に立ち返れ!)の記事の中で、英国のスピリチュアリズムの実情が述べられていますが、今なお初期のスピリチュアリズム(霊魂説の証明のために様々な心霊現象が起こされた当時のスピリチュアリズム)の物理的心霊現象の次元に留まっている様子が述べられています。
 このような状況をイエスはどのように見つめておられたのでしょうか。英国では高級霊界の総力を挙げて地上に降ろされた人類史上最高の叡智であるシルバーバーチの霊訓の真の意味を理解し、その内容を実践的な内容として体系化し、しかも信仰次元で実践する組織も、その萌芽となる動きも残念ながら認められなかったことがこれらの記事から読み取ることができます。そのような状況の中で、日本のスピリチュアリズム普及会では、シルバーバーチの霊訓の全文を無償であらゆる人が読むことができるようにホームページで掲載し、絶版になってしまった潮文社発行の全12巻を復刊し、更にスピリチュアリズムの全体像を整理した上で思想体系としてまとめられました。今、私達がシルバーバーチの霊訓を人生の指針として学ぶことができるのは、ひとえにスピリチュアリズム普及会の皆様の誠心誠意を込めた尽力によるものと言って過言ではありません。そのことは、シルバーバーチの霊訓を人生の指針として歩まれている国内のスピリチュアリストの方々の共通認識であると思われます。その様子を高級霊、そして総指揮者であるイエスはどのように見られていたことでしょう。

エスの地上再臨の意義とスピリチュアリストの使命
  スピリチュアリズム普及会では、インフォメーション41号以降にイエスの地上再臨の様子と再臨されたイエスからのメッセージを公表するようになりました。これまでベールに包まれていたイエスが地上の霊媒を通してメッセージを直接伝えることができるようになったという内容を読んで、スピリチュアリズム、とりわけシルバーバーチの霊訓を人生の指針として歩んで来られた方々は、驚かれたことと思います。シルバーバーチの霊訓以降、それ以上の通信が霊界側から降ろされるはずはないと固く信じていた方々にとっては、信じられないような衝撃であったに違いありません。しかし冷静になって、これまでの経緯を見つめてみれば、驚くべきことであるには違いありませんが、信じがたいことではないというとがわかります。

 イエスの指導のもとで地上に降ろされたシルバーバーチの霊訓は、ただの知的教養として降ろされたものではありません。2000年前に地上に肉体をもって誕生されたイエスが地上人類に本当は生前に伝えたかった『霊的真理』、そして霊界の人々が唯一の真理として認め実践している内容を地上の人々にも共通の真理として理解させるために高級霊団を組織し、一糸乱れぬ体制を整えた上で降ろされた最高の叡智がシルバーバーチの霊訓です。その事を誰よりも深く理解し、そのために40年以上の歳月を人生の全てを捧げて準備をして来られた方々がスピリチュアリズム普及会の皆様であり、霊界側からその様子を見ておられたイエスが、このスピリチュアリズム普及会を足場にして地上再臨を果たされたとしても、決して不思議ではありません。霊界側の準備と地上側の準備が見事に一致したという意味では奇跡的な出来事ではありますが、決してあり得ない出来事ではありません。

真のスピリチュアリストとなる道
 これまで、地上には数々の宗教が誕生してきましたが、霊界側からみて合格の太鼓判を押せるものは一つもなかったとシルバーバーチが述べている通り、どの宗教の教義を見ても、霊的無知を克服し、人類を救済しうるものは一つとしてありません。それは地上人の霊性のレベルでは、真理の全貌を理解することは不可能であり、キリスト教やイエスラム教のような一神教であっても、多神教であっても、自然崇拝から始まった宗教であっても、どれも霊的真理に至ることができなかったからです。イエスシルバーバーチという高級霊を通して地上に降ろされた霊訓は、その正しい理解と実践によって地上人類が不幸の究極の原因である霊的無知を克服し、死後霊界に行ってからも霊界の人々とともに信仰することになる霊的真理そのものであり、人類を真に救いうる唯一の宗教なのです。

 シルバーバーチの霊訓を人生の指針として歩んでおられるスピリチュアリストの方々は、他の人々に先駆けて霊的真理に触れ、それまでの人生行路でどのような辛い体験があったとしても、永遠の救いに至る霊的真理を実践することによって救いの道に至ることを知ったかけがえのない方々です。イエスは、2000年来の悲願であった地上再臨を果たした今、地上のスピリチュアリスト、死後霊界にいって、霊的真理に目覚めた霊界のスピリチュアリストと手を携えて真の宗教革命、人類救済計画を強力に推し進めようとされています。そして、その足場として日本のスピリチュアリズム普及会を準備して来られたのです。

 2000年前、イエスはわずか3年程しか伝道の期間を与えられませんでした。当時の人類の霊的無知故に志(こころざし)なかばで、地上界を後にしなければなりませんでした。スピリチュアリズム運動は、そのイエスがもう一度地上に再臨を果たすために霊界側から地上に働きかけた運動であり、シルバーバーチの霊訓は、イエスの教えそのものでした。そのことをインフォーメーションの内容を通して私達は初めて知ることができました。私達は、2000年前の地上人類の過ちを2度と繰り返してはなりません。持てる霊性と理性を総動員してイエスの語られたメッセージの内容を吟味し、今自らが何をなさねばならないかを判断しなくてはなりません。真のスピリチュアリストとして歩むために地上の全てのスピリチュアリストが自らの使命に目覚めて地上の道具としてイエスの願いを受けて真理普及の最前線に立って歩まれることを願ってやみません

恐怖によって世界を支配しようとする勢力との闘いに挑む(2)

世界を混乱に陥れるグローバリストの正体

 2023年が幕開けしました。米国の中間選挙では共和党が下院の過半数を取ったのですが、下院議長の選出で一本化できずに15回目の投票でようやくケビン・マッカーシー氏が選出されるという異常事態になりました。主要メデイアや日本のマスコミの報道だけでは真実が見えてきませんが、共和党の中のグローバリストと反グローバリストの戦いと見ることも出来ます。1991年東西冷戦が終結し、第2次世界大戦後、米ソに代表される自由主義陣営と、共産主義陣営の戦いに終止符が打たれたと多くの人々は思いました。ソビエト連邦は解体され、ロシアとそれ以外の14の共和国に分かれて、それぞれの国が独立しました。当時米国の政治学フランシス・フクヤマ氏は「歴史の終わり」を著し、米ソ冷戦の終結アメリカを中心とする世界秩序を説き、ジョージ・H・W・ブッシュ第41代米国大統領は新世界秩序(ニューワールドオーダー)という表現を使用して、世界唯一の超大国となったアメリカを中心とする世界秩序の構築を宣言しました。多くの人々は、中国や北朝鮮という一部の共産主義国家を除いて、平和な時代が到来すると希望を持ちました。
 その後に起きた、湾岸戦争、2001年の米国の同時多発テロ、20年以上の長期に渡るアフガニスタン戦争やイラク戦争、そして今日のウクライナ戦争とその間も切れ間なく紛争や戦争が繰り返されて来ました。その間私達は、世界に混乱を巻き起こしているのは、イスラム原理主義者やテロリスト、サダム・フセインのような独裁者であり、アメリカを中心とした先進国と言われる国々は世界の平和や秩序を守護しているのだと思ってきました。
 2016年の大統領選挙でトランプ氏が第45代米国大統領に選出された頃から、それまで隠されてきた不都合な真実が徐々に見えるようになって来ました。極めつけは2020年の米国の大統領選挙で不正に選出されたと思われるバイデン政権の誕生と、不正を野放しにする民主党共和党のグローバリスト勢力と政権内部に潜み実権を握っているとされる高級官僚(ディープステイト)の存在、更にはトランプの掲げる反グローバリズムを象徴するアメリカ・ファーストやMAGA(Make America Gr Again)運動に対する大手メディアの検閲や情報統制の動きです。私達は、自由と民主主義のリーダー国家としてかつてアメリカという国を見て来ました。しかし、特に2000年代に入ってから、次第に世界を誤った方向にミスリードする超大国の姿を見るようになりました。それは産軍複合体として政権内部に入り込む形を変えた共産主義者であるネオコンや、それに資金を提供する国際金融資本等のグローバリズム勢力の影です。こうした勢力と真っ向から戦いを挑んだトランプ大統領は大手メデイアやSNSから総攻撃を受け、今もその攻撃に晒され続けています。

ポリテイカルコレクトネスという欺瞞

 元ウクライナ大使の馬渕睦夫氏は、著書「日本を蝕む新・共産主義」の中でポリテイカル・コレクトネス(性・民族・宗教などによる差別や偏見、またそれに基づく社会制度や言語表現は是正すべきとする考え方)は社会の無秩序化と左傾化を助長する共産主義というコインの両面であり、知らぬ間にアメリカだけでなく自由主義・民主主義の国々もこの欺瞞に蝕まれていると喝破しています。ソ連崩壊後、社会主義共産主義ということを表立って言わなくなりましたが、今を犠牲にして未来の理想を語る言説を迂闊に信用してはならないと警鐘を鳴らしています。それは、気候変動問題であり、人種問題であり、SDGs(持続可能な開発目標)といった形で、如何にも正論に見せかけて、これまでの伝統や慣習を変えなくてはならないという言説を述べるという常套句だと言います。反論したとたんに大きな声で吊るし上げられ、誹謗中傷に晒されます。正にトランプ大統領に対する米国の大手メディアの報道は共通してこうした姿勢でした。
 先回のブログで取り上げた増田悦佐氏は人類9割削減計画を推進している勢力として世界経済フォーラム、ビル&メリンダ財団、ジョージ・ソロス率いるオープン・ソサイエィ財団、ロックフェラー財団などを上げています。例えば、世界経済フォーラム地球温暖化危機説を恐怖バブルにして意図的に食糧危機を惹き起こしていると述べています。彼らに共通していることは、恐怖バブルを煽って、国力を低下させて国よりも上位に世界政府のような組織をおいて、少数の知的エリートによる世界支配を意図しているということだと述べています。その点では、現在の体制を転覆して唯物共産主義による世界支配を目指す、形を変えた国際共産主義と相通ずるところもあるのだと思います。

物事の本質を見る目を身につけることの大切さ

 先回のブログで取り上げた新型コロナ騒動や今回取り上げたネオコンやディープステイトなどのグローバリストについて話すと、多くの人はそんな陰謀めいた話を信じることはできないと大手メディアと同様に否定的な反応をします。それは、これまで彼らの巧妙な情報操作によって、真実が歪められて伝えられて来たからです。共産主義国家でない自由主義国家の中で本来真実の報道を行うはずの報道機関がスポンサーや権力の力に屈して、人々に真実を伝える事が困難になっているのです。ある意味で巨大資本の道具となって、少数の良識ある人々を除いて、世界を支配する勢力によって絡め取られてしまっているともいえます。ただ、少数派であっても、SNSや一部のユーチューバーなど検閲を掻い潜って真実を拡散しようとする人々によって目覚める人々が増えてきつつあることも事実です。
 毎日、既存のメデイアの報道を検証することもなく受け身で見ているだけでは、本当の真実は見えて来ません。ただ黙ってなすがままになるのでなく、能動的に正しい情報を収集し、真実を見極める目を持つことが、人類の生存をも脅かす勢力との戦いに挑むための最低条件です。スピリチュアリズムでは、人類の悲劇の根本原因は霊的無知から生ずる物質中心主義と利己主義に帰着するとしています。今回取り上げたグローバリズムは、根底には唯物論思想があり、支配層のエリートが他の大多数の人類を恐怖に陥れることによって、幸福な生活を奪い、自分たちによる支配を正当化するために進めている欺瞞に満ちた計画です。その本質に目覚めるためには、人間の価値を物質次元に貶め、利己的な動機で支配しようとする勢力の存在を自覚し、多くの人が霊的真理に触れて真の人生の目的に目覚めていくしかありません。人々の心が浄化していくことによって、不浄な存在、物質中心の価値観を推し進める存在の姿が浮き彫りになり、彼らの存在基盤が崩れていくということです。
 人間の本質は、目に見える肉体ではなく、目に見ることはできなくても、自分という存在を形作っている魂、別の言い方をすれば霊であり、肉体は滅んでも魂は永遠に存在し続けるという霊的真理を多くの人々が自覚した時にその価値観は一変します。地上という限られた空間を少数のエリートが思い通りに支配しようとすることが、どれほど愚かであり、無価値なものであるかを多くの人が分かるようになれば、目覚めた人々を支配することなど不可能です。時間はかかるように見えますが、一人でも多くの人々が霊的真理に出会い、魂の覚醒、新生の体験ができるように尽力することこそ、スピリチュアリストの最大の使命であると確信しています。一人でも多くの方が霊的真理に目覚め、真に価値ある人生を歩まれるように願ってやみません。

 

恐怖によって世界を支配しようとする勢力との闘いに挑む(1)

新型コロナ騒動の本質について

 最近ツイッター社をイーロンマスクが買収して、数千人の社員を解雇したという報道がありましたが、その中で明らかな言論統制ツイッター内で行われていたことが明確になりました。そこでわかってきたことは、2020年の米国の大統領選挙や2022年の中間選挙民主党に有利なように操作させる意思決定がツイッター中枢部でなされていたことであり、そのためのアルゴリズムが存在していたということです。ビッグテックの一角を占めるイーロンマスクが本来言論の自由を守るべきSNSの大手の中身を調査し、その不正・腐敗の一端を明らかにしつつあるのは、暗黒の世界に一筋の光を見出した思いです。

 この問題は単に米国内の問題に止まらず、世界中の人々に影響を及ぼしている新型コロナの問題に対する情報検閲がGAFAMという巨大ビックテック企業全体に及んでいたことにも繋がっています。今回のコロナ騒動とそれに連動したワクチン接種について、特にワクチン接種を推進する側に対して異なる意見、例えば今回のmRNAワクチンの危険性を訴える学者や言論人の投稿は、投稿する前から検閲を受けてBAN(ネットサービスなどの運営元が登録利用者に対して何らかの理由により実施する利用停止措置やアクセス禁止措置)がされてきました。参政党代表の松田学氏と大阪市立大学医学部名誉教授の井上正康氏共著の『マスクをはずし、町に出よう』では、ファイザー社が75年間隠そうとした1291種類の「ワクチン副作用リスト」がすべて掲載されていますが、既に公表されているこの内容についても大手マスコミはじめ、ユーチューブ、ツイッターフェイスブックなどのSNS各社は拡散することを妨げてきました。人の生死に関わる情報を何故、ここまで執拗に排除して、深刻な副作用に多くの人々が苦しんでいるワクチンに対するネガティブな情報が広がるのを防ごうとするのでしょうか。それでもようやく、国内でワクチンの副作用で亡くなったと推測される遺族の方々が声を上げ始め、超党派議連が立ち上がったことは光が見え始めましたが、全体からみるとまだまだ報道する機関は少ないのが現状です。

増田悦佐氏の2冊の著書との出会い

 統一教会の問題は連日、繰り返し、繰り返し報道し続ける大手マスコミは、何故国民全体の生命に関わるmRNAワクチンの問題については政府を追及しないのでしょうか。この疑問に答えてくれる著書に出会うことができました。それは現在経済アナリスト・文明評論家として活躍されている増田悦佐氏の2冊の著書です。本年7月に出版された『恐怖バブルをあおる世界経済はウソばかり』-脱酸素社会と戦争、そして疫病のからくり―と『人類9割削減計画』-飢餓と疫病を惹き起こす世界政府が誕生するーの2冊です。こうしたタイトルを見ると多くの人は、そんなことはあり得ないと陰謀論に分類して本を読むことしないでしょう。まさか多くの国家元首中央銀行総裁クラスや岸田総理も参加している「世界経済フォーラム」(別名ダボス会議)を主宰しているクラウス・シュワブや世界一の大富豪であり、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツのような著名人があろうことか人類9割削減計画などというバカげたプランを掲げているなどあり得ないと思うに違いありません。

 統一教会のようなカルトでは、霊的無知に陥った教祖が壮大なウソを展開することによって、自分が人類の救世主だと信じ込ませ、信者を誤った道に誘いこみます。それはそのウソがあまりにもスケールが大きくて、長時間その教理に晒されると魂にまでその影響が及んでしまうからです。その教義によって洗脳された人間は教祖の言う言葉を理性で判断することができずに思考停止の状態に陥ってしまいます。それを人類全体レベルで展開しているのが、世界経済フォーラムや国際金融資本、ビックテックと呼ばれる巨大IT企業連合によるこの度の新型コロナ騒動であり、人類全体がその代償を払わされているというのが増田氏の主張です。

 その壮大なウソを紐解く鍵が米国で第2次世界大戦が終わった直後の1946年に制定されたロビイング規制法と称する贈収賄励行法ともいえる法律の制定だといいます。連邦議会に登録し、四半期ごとに決算書類を開示するロビイストを通じてなら、企業や業界団体が議員などの政治家に献金することは正当で合法的な政治活動だということになってしまったのです。増田氏は『恐怖をあおる世界経済はウソばかり』の著書の中で「新型コロナウィルス騒動では、都市生活をほぼ完全に機能停止させるロックダウンとか、失業の脅しをともなう半ば強制的なワクチン接種の奨励とか、不自然な強硬策が目立った。それが何故なのかも、ロビイング活動の大きさを認識するにつれてわかってくるはずだ。」と述べ、ひときわ目立つ医療関連ロビーの巨大さと多様性について触れています。

新型コロナによる死亡数の半数以上はワクチン接種者

=米疾病対策センター

 12月9日付の大紀元ニュースでは、米国では統計結果としてワクチン接種者と追加接種を受けた人が8月の新型コロナウィルスによる死亡者数の半数以上を占めていたことが、米疾病対策センター(CDC)のデータで明らかになったと書かれています。また記事では「こうしたデータを見ると、新型コロナウイルスによる死亡者数の増加をワクチン未接種者のせいにすることはできない。また死亡の大半がワクチン普及後に起きていることから、ワクチン未接種が死亡者数に影響を与えたという結論にはならない」と循環器内科医のピーター・マッカロー博士のコメントを掲載しています。また豪州のニューサウスウェ―ル州から発表されたデータで入院患者の多くがワクチンの接種していたことが示され、集中治療室(ICU)に入ったワクチン未接種者の割合は49.1%だったのに対し、ワクチン接種者は50.3%だったと書かれています。

 増田氏の著者の中で出て来る医療団体のロビイング活動は、特にワクチン接種の政府による奨励という形で現れ、ワクチンに疑問を呈する識者の意見を封殺する方向で推移して来ました。冒頭述べたツイッター社の明らかな言論統制、大手マスメディアによる一方的な偏向報道の影響は米国大統領選挙結果のみでなく、私たちの生命に直接関りを持つ医療情報の隠蔽、偏向報道にも繋がっています。増田氏は『人類9割削減計画』の著書の中で、世界政府を目指す世界経済フォーラムを主導するクラウス・シュワブやマイクロソフト創業者で現在ビル&メリンダ・ゲイツ財団の代表であるビル・ゲイツが何故、人類削減計画を推進しようとしているのかについて詳しく述べていますが、これを単なる陰謀論だと決めつけてしまうのは危険です。すべてが彼らの意図通りに動いているとは言えないものの、次第に明らかにされる現実はそうした意図をもって実際に何らかの力が働いていることを裏付けています。

今こそ真実を正面から受け止めて行動する勇気を

 シルバーバーチ高級霊団が地上人類救済のために霊的真理を降ろそうとした背景として次のように述べています。

「私は、他の同僚と同じように、さる筋から物質圏での仕事の要請を受けました。その仕事というのは、自分の住む地球もろとも自らを破滅へ追いやるようなことばかりしている人類を救済することでした。」(シルバーバーチの教え・上)

 今日人類削減計画という恐るべき意図をもってその計画を強力に推し進めようとしている勢力はニューワールドオーダー(新世界秩序)とか世界政府という美辞麗句を並べながら、着々とその計画を実行に移しています。ウクライナ戦争も、その計画の中の一環だとも言えます。次回は、その計画の全容とその恐るべき企みを明らかにし、今世界中でその事実に気が付き、警鐘を鳴らす人々との連携について述べて行きたいと思います。

「死は存在しない―最先端量子科学が示す新たな仮説ー」を読んで

 

宇宙の究極の理論を求める過程において

 先週末から数日かけて田坂広志氏著の発行されたばかりの表題の単行本を読む機会がありました。著者は原子力工学の工学博士で理系の出身ですが、この本のタイトルが示すように唯物論者ではありません。 『読書大全』の著者でもある堀内勉氏の解説を読む機会があり、これまでも田坂氏の著作や動画に触れる機会があり、注目していた方でもあったので、本のタイトルを見てすぐに購入しました。この本に先立って、数か月前にニューヨーク州立大学理論物理学教授のミチオ・カク氏の『神の方程式ー「万物の理論」を求めて』を読んでいて「万物の理論」ー宇宙に存在するすべての力(重力、電磁力、強い核力、弱い核力)を統一し、あらゆる現象をひとまとめに表す理論について学んでいたので、強い問題意識を持って読ませていただきました。超ヒモ理論の研究者としても知られるミチオ・カク氏はこれまでSFの例え話も交えて高度な内容を魅力的にわかりやすく語るポピュラーサイエンスの著作が多いのですが、この著書の中で宇宙や物質世界についてのさまざまな知見や新しい概念・現象を、簡潔に明瞭な言葉で語っています。

 さて田坂氏は『死は存在しない』の中で「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」という理論を紹介します。一言でいうと宇宙に普遍的に存在する「量子空間」の中に「ゼロ・ポイント・フィールド」という場があり、この場に宇宙のすべての情報が波動情報として「ホログラム原理」で「記録」されているという仮説です。ホログラム原理とは、波動の「干渉」を使って波動情報を記録する原理で、これによって極めて高密度の情報記録が可能になるといいます。(角砂糖ほどの大きさの媒体に国会図書館の全蔵書が収められるほど)また記録した情報が記録する媒体のすべてに場所に保存されているために媒体の一部からも全体情報を引き出せるといいます。このホログラム原理を用いるとフィールドの一部に繋がるだけでフィールドに記録された全体情報に触れることができるといいます。そして「ゼロ・ポイント・フィールド」に繋がる情報は「量子的波動」であるため減衰が起こらず、我々が何らかの方法で「ゼロ・ポイント・フィールド」に繋がることができれば、この宇宙の過去から現在までのすべての出来事のすべての情報に触れることができるとしています。

現代人の最大の宗教となっている唯物論的科学の限界

 田坂氏が何故、こうした問題意識を持ったのか、その背景として若い頃に大病を患い藁をもすがる思いで修業しに入ったお寺でそれまでの人生観を変えるような強烈な体験をしたことがあったと思われます。田坂氏は現代においては、「科学」というものが我々の意識に最大の影響力を持つ存在となり、いわば「最大の宗教」となってしまっているといいます。その「科学」が「神秘的な現象」の存在を否定し、「死後の世界」を否定しているので、その2つを肯定している宗教とは決して交わることができないとしています。ただ我々が拠り所としている「現代の科学」も「意識」というものの本質を明確に説明できないとし、それは現代の科学が「唯物論的科学」(物質還元主義)だからと指摘します。

 その現代の科学にも、様々な限界があります。例えば脳を解剖して神経細胞の働きを仔細に調べても、それだけでは、決して「意識」や「心」や「精神」というものの本質を知ることはできません。また量子論のような極微のレベル、原子よりも遥かに小さな「素粒子」のレベルで観察するならば、日常感覚で捉える「物質」という存在が消えていくように見えます。また、素粒子の一つである「光子」が示す「粒子と波動の二重性」に見られるように光子は「物質」としてのその「位置」を計測機器によっては測定することが出来ないとしています。次にダーウィニズムの限界として、生物の進化が突然変異と自然淘汰によって起こるとするこの理論によっては、人類のような高度で複雑な生命が誕生するためには、地球の年齢である46億年を遥かに超える年月が必要になるとして、数十億年の期間で人類が誕生したことを科学は説明できないとしています。
 さらに意識の不可思議な現象として「直観」や「以心伝心」、「予感」や「予知」や「占い的中」、「シンクロ二シティ」や「コンステレーション」等をあげて、現代の科学は「説明できないものは存在しない」という立場をとるため、これらの「意識の不思議な現象」をすべて「単なる偶然」「ただの錯覚」「何かの思い込み」「一種の幻想」と捉えられることが多いとします。しかし、明確にそうではなく存在している現象も数多く発見することができるといいます。つまり科学によって説明できない現象が我々の周りには数多くあるというのです。

「科学的知性」と「宗教的叡智」が融合した「新たな文明」の誕生の予感

 著者は最終章で、今人類の現実を見れば、地球環境の破壊はとどまることを知らず、気候危機は深刻化の一途をたどり、世界中で戦争や紛争や難民が増大するだけでなく無数の人々が飢餓の危機に直面していると述べています。そしてこのような時代に真に求められているのは「新たな制度の導入」でも、「新たな政策の実施」でもないと言います。いま、最も求められているのは、「人類全体の意識の変容」であり、「人々の価値観の転換」であろうといいます。そして、そのための最も重要な課題は、永年続いてきた「宗教」と「科学」の対立に終止符を打つことであり、この二者の間に横たわる谷間に「新たな橋」をかけることだと言います。「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」を通して、著者は一つのヒントを示しており、人類が新たな文明に向かって歩みだしていく道筋を示そうとしています。

 これまで多くの科学者が目に見える現象から様々な真理を紐解き、仮説を検証する中で実験や観測によって、その仮説を再現可能なものとして確かな足場を築こうとしてきました。また歴史上多くの宗教家や哲学者や聖賢が表れて死後の世界や、神について、人間とは何かといった問いに説明しようと試みて来ました。こうした努力は決して無駄ではありませんでしたが、これまでシンプルな言葉で宇宙の真理を表現することが叶いませんでした。著者の真摯な真理探究の試みには強い共感を覚えると同時にスピリチュアリズムの視点に立てば、死後長い年月をかけて宇宙の真理に地上で理解できる限界を超えて近づいていかれた高級霊からのメッセージを曇りない純粋な目で検証していくことにより眠っていた魂が呼び起こされて、今まで見えていなかったこと、理解できないと思っていたことに気づきが生まれると感じています。科学者の追求してきた宇宙の真の姿と宗教家の目指してきた死後の世界や目には見えないが存在する霊的世界の真理が歩み寄る時が来ていると今は感じています。人間とは如何なるものか、生命とは何か、宇宙はどこから生まれてどこに行こうとしているのかという悠久の過去から問い続けてきた人類普遍の問いに対して、アプローチの仕方は違いますが、科学と宗教が相互に相補う形で近づき、田坂氏がおっしゃるように人々の意識の変容という過程を通じて融合する時が来ることを願わざるを得ません。

 地球は誕生して46億年ですが、まだアーサー・C・クラークSF小説にあるように幼年期であるという視点に立てば、人類も新たな精神文明のようやく端緒に立っているに過ぎません。田坂氏の提唱する「科学的知性」と「宗教的叡智」を融合しようとする試みは、スピリチュアリズムの示す「摂理の神」という概念とも共通する部分があり、これまでの宗教と科学の限界を乗り越える大きな飛躍の一歩ともなりうる仮説であろうと思います。是非、一読されることをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「日中友好侵略史」からみた日本の危機とスピリチュアリズム

世界と日本を取り巻く環境の激変

 先回ブログを書いてから2ヶ月以上が経ちました。世界の目まぐるしい変化を通して、今という時代が歴史の大転換期に差し掛かっているのだと思わざるを得ません。 ロシアによるウクライナ侵攻とそれによって明らかになったのはグローバル化した世界経済の脆弱さです。一方で米欧(西洋)の価値観と相いれないイスラム諸国やロシア、中国などの地政学的な対立構造は、グローバル化された社会の様々な矛盾を浮き彫りにしています。現在ヨーロッパは、対ロシアへの経済制裁への反動として天然ガスの供給がストップして深刻なエネルギー危機に襲われ、また深刻な資源、食料不足によって世界経済は大きな危機に瀕しています。

 国内に目を転じてみれば、尖閣諸島南シナ海東シナ海など日本の周辺を取り巻く地政学的な危機が高まる中で政権与党を牽引してきた安倍元首相が参議院選挙の選挙日の直前にテロリストの凶弾に倒れるという信じがたい出来事が起きました。さらに逮捕された山上容疑者の犯行の動機が多額の献金を母親がしたことに対して宗教団体(旧統一教会)への逆恨みであったという報道が流れ、その後多くのマスコミは連日事件の真相に迫るというよりも、その問題に焦点を当てて、肝心の元首相の暗殺という出来事からの問題のすり替えが行われているようにも見えます。

 今回山上容疑者の行った安倍元首相へのテロ行為は、いかなる動機があったとしても決して正当化されるものではありません。ただ、山上容疑者にそのような行為を行わせた動機については、旧統一教会の誤った教義に基づく行き過ぎた献金や政界工作があったことも事実です。今回の出来事に関しては、スピリチュアリズム普及会が最新のインフォメーションで、霊的観点から詳しく解説されておりますので、是非一読下さい。

インフォメーション 45 

 

日中友好侵略史」からみた日本の危機

 今回の安倍元首相の暗殺事件に関しての報道については何か私自身はとても違和感を感じていました。そのような時にジャーナリストの門田隆将氏著の「日中友好侵略史」(9月5日初版発行)が発刊され早速読む機会がありました。

 この本を読むと古くは1959年頃から現在に至る中華人民共和国中国共産党)よる対日工作の全貌が詳細に時系列に従って明らかにされています。その工作は1959年当時、政権与党の国会議員であった西園寺公一氏、松村謙三氏など自民党の中枢部にあった議員にまで及んでいます。1972年9月に時の内閣総理大臣田中角栄氏が現職の総理大臣として初めて北京を訪問し、9月29日に当時の国務院総理の周恩来氏と日中共同声明の調印式で署名したことによって国交正常化が実現しました。それは同時にそれまで友好関係にあった台湾政府との断交も意味していました。その背景にどのような工作が行われていたのかを当時の関係者の証言をもとに明らかにしています。

 さらに公明党創価学会への工作についても詳しい当時の様子が書かれています。作家の有吉佐和子氏など様々な人物に対してどのような工作が行われたのか、当時の主要な人物やその関係者への綿密な取材によって全貌を明らかにしています。2022年、日本と中国は「国交正常化50周年」の年を迎えました。記念すべき50周年の年ですが両国間にお祝いの雰囲気はありません。

 本の「おわりに」の中で2021年10月21日に日本経済新聞社が民間非営利団体「言論NPO」などが行った世論調査によると90.9%の日本人が中国に「よくない」という印象を持っているという結果に達したことが書かれています。良くないと答えた理由の中で最も多かったのは、中国による「尖閣諸島周辺の日本領海・領空への侵犯」(58.7%)であり、多くの日本人が中国の対外膨張主義に対する脅威を強く感じていることがわかります。

 特に現在中国の習近平国家主席は「国家主席、副主席の任期は連続して二期を超えてはならない」規定を削除して任期を撤廃するなど独裁的な傾向が強く、軍事力の増強によって周辺諸国への圧力を強め、国内では香港の民主化運動への弾圧、新疆ウイグル自治区におけるウイグル人へのジェノサイドなど世界各国から人権問題について強い非難を受けています。

 こうした中国の動きに警戒感を抱いた安倍元首相は在任中に「自由で開かれたインド太平洋戦略」を提唱し、米国やオーストラリア、インドを始めとする周辺の国々を「自由、民主主義、基本的権利、法の支配、市場経済といった価値を基礎とする地域を目指すもの」として定義して、中国の軍事力を背景とした現状変更の試みに対して牽制していました。その後日本、米国、オーストラリア、インドの首脳や外相による安全保障や経済を協議する枠組みとしてQuad(クアッド)として実を結びました。

 今日の日本にとって安全保障上の最大の脅威は中国であり、そのための枠組みを提唱した安倍元首相が凶弾に倒れて後ろ盾を失ったことは国家としての大きな損失であることはこうした点からも明らかです。特に外交安全保障は継続性が求められるだけに今後の日本の安全保障に大きな影を落とす結果となりました。

日本が誇りある国家として輝いていくためには

 今日の経済を中心としたグローバル化は、安価で利便性の高い生活を実現した反面、様々な弊害を及ぼしています。グローバル化の行き過ぎは、移民問題や金融問題など様々なリスクを伴っており、EUに見られるように国家よりも上に 上位の意思決定機関があることにより、うまく経済が回っている時は表面化しなかった問題も、リーマンショックやコロナ危機のような大きな問題が起こるとそれまでは目立たなかった矛盾が表面化してきます。米国におけるトランプ現象や、イギリスのブレグジッド、フランスの大統領選挙におけるマリーヌ・ル・ペン候補の躍進など、これまでの経済のグローバル化による弊害に対して国家としてのアイデンテティを取り戻そうとする動きも活発化してきています。日本のおいても、この度の参議院選挙では、参政党が1議席を獲得し、反グローバリズムを標榜する政党が誕生しました。まだまだ小さな動きですが、今後大きな潮流になっていくことが期待されます。

 2020年の米国大統領選挙の際にも、民主党を支持する国際金融資本などの一部グローバリストとトランプを支持した愛国主義反グローバリズムの人々との激しい攻防が行われました。グローバリズムによって恩恵を受けるツイッターなどのビックテックも反トランプに周り、一部言論統制のようなものが行われ自由世界を代表するアメリカにおいても激しい攻防がなされました。結果としてはバイデン政権が誕生しましたが、今日の世界の分断や国家間の対立の激化の原因が2020年の大統領選挙の結果が影を落としているような気がしてなりません。

 日本の歴史を振り返ると古来多くの宗教や文化が流入しましたが、その宗教のエッセンスを取り入れて自らの文化として定着させてきたように思います。奈良時代の仏教の伝来や江戸時代の朱子学などの儒教の教えなど新渡戸稲造は武士道と表現しましたが、他国から流入した文化や価値観を山川草木の自然との調和の中で取り入れていったように思います。そうした民族性がスピリチュアリズムが根付く土壌を形作ってきたようにも思います。他者の良い点を取り入れ、創意工夫しながら自らの価値観を高めていくという民族性がスピリチュアリズムの考え方を受け入れる土壌を作ってきたようにも思えます。そして日本がこれから国として輝いていけるとしたらスピリチュアリズムに基づく真の利他の精神に基づいて経済大国としてでなく他者をいたわり、共に生きようとするスピリチュアリズム大国となっていくことこそがその近道ではないかと思います。

 スピリチュアリズムは、これまでの地上の宗教とは異なり、教祖も組織も、立派な建物も必要ありません。他界して霊界に行ってからすべての人々の常識となっている利他の心、他者への奉仕、神への感謝、これしか必要ありません。最後にシルバーチの言葉を引用して今回のブログを終えたいと思います。

「宗教とはサービスです。これはもう何度くり返したか分からないほど、何度も申し上げています。サービスに優る宗教はありません。サービスは霊の通貨です。分け隔てなく、すべての人に、愛と慈しみの心で臨むことができれば、あなたは最高の意味において“宗教的な”人間であると言えます。最高の神性を顕現しているからです。元来はそれが全宗教の基盤であらねばならないのです。
 ところが不幸にしてその基盤が厖大な神学と教条主義と人工の理屈の下に埋もれてしまいました。大霊とは何の関係もないものばかりです。そうしたガラクタをきれいに取り払ってごらんなさい。すべての宗教に共通した基本的な霊的理念が顔をのぞかせます。」 『古代霊シルバーバーチ 最後の啓示』(ハート出版)p.129~130

 

過去・現在・未来を貫く1本の線とスピリチュアリズムの示す世界観

バタフライエフェクト)

意味のある偶然(シンクロ二シティ)とは

 最近、今という瞬間(とき)について、様々な角度から考察する機会がありました。年齢を重ね、多くの経験を積み、様々な思考遍歴を経て今の自分というものが形成されてきたわけですが、宇宙の歴史から見たらほんの一瞬の瞬きするような自分史を振り返ってみるだけでも、様々な出来事や体験、人との出会い、そして書物やインターネットの情報など様々な蓄積が今の自分の形作って来ました。例えばこのブログを始めるきっかけは10年程前のスピリチュアリズムとの出会いでしたが、自分の人生に大きな影響を与えたものは、過去のその時には、想像できない些細な出会いや出来事がその後の人生に決定的な影響を及ぼすということがあるものです。それは、個人においてもそうなのですから、人類史を俯瞰してみても、そのような瞬間というのは、ところどころにあるように思えます。

 振り返ってみると私は小学校高学年から中学生時代に本を読むことの魅力に取り付かれ様々な分野に亘って読書を重ねてきたように思います。友達と一緒に遊ぶということも嫌いなほうではありませんでしたが、過去の先人や同時代の大先輩の知識人が著した書物から得られる感動は、同年代の友人からは得難い宝ものでした。サイエンスフィクション(SF)なども良く読んでいましたが、その中には今の職業に就くきっかけを与えてくれたような小説もあります。もちろん読んでいる時は、ただ面白くて読んでいるのですが、後で振り返ってみると自分の人生の選択においてその読書体験が何らかの影響を及ぼしていると思えたことがありました。もちろんその小説の主人公の置かれた状況と現実の自分の置かれた環境は全く異なるのですが、その時の人生の選択に何らかの影響を与えただろうと後になって思ったのです。人との出会い、書物との出会いを全て偶然として捉えるのと、意味のある偶然(シンクロ二シティ)として捉えるのとでは大きな違いが出来ると今は思います。

 今の自分が何を最も大きな価値あるものとして人生を歩んでいるのか、それは過去の経験や蓄積に基づいて人それぞれの価値観で生きていると思います。スピリチュアリズムを学んでいくと、肉体の制約を受けた地上人の想像を超えたところで様々な力が働いて摂理(法則)に基づいて一人一人の人生が形づくられていくメカニズムがあると示されます。もちろん何かの選択には本人の自由意志が強く働いているのですが、それと同時に見えない糸のようにその人を導こうとする意志も働いて偶然では説明できないような出来事や出会いが生じているということです。つまり現実に生じる出来事や出会いはたった一つの現実ですが、その現実が生じるには様々な要素が相互に影響を及ぼしているということです。

科学が解明してきた物質の究極と宇宙論

 話を物質世界の話に戻しましょう。最近、最先端の物理学者の宇宙論についていくつか読む機会がありました。(ハーバード大学物理学教授のリサ・ランドール女史の「宇宙の扉をノックする」、カルフォルニア大学バークレー校教授の野村泰紀氏の「なぜ宇宙は存在するのか」)宇宙論については以前から興味があり、難しい理論的なことはわかりませんが、概念的には把握することが出来ました。2人とも理論物理学者ですが、天文学者とは異なり宇宙論を研究されている方々は宇宙の成り立ちや構造を解明しようとされるので、物質の構成についても造詣が深い物理学者が多いのです。そこで共通する概念としてスケールをどのように考えるかという問題意識があります。アインシュタインによって20世紀初頭に一般相対性理論が発表されました。それまで世界の科学者の常識とされていたニュートン力学がある一定の条件で成り立つ理論であり、光の速度や広大な宇宙というスケールにおいては説明できず、ニュートン力学をも包含して包括的に説明できる理論として一般相対性理論が説かれたのです。その後、ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げやその後の観測技術の発達によって宇宙が膨張していることが証明され宇宙についての私たちの認識は改まりました。

 つまり、人類は科学的な思考とテクノロジーの発達によって物質的な次元では真実の世界の姿を正しい姿に近い姿として徐々に認識することができるようになって来たということです。物質を構成する要素についても、素粒子物理学の発達によって物質の最小単位として6種類のクオーク3種類のレプトン(電子、ミュー粒子、タウ粒子、3種類のニュートリノの総称)から成り立っていることもわかってきました。そして、面白いことに私達が自分自身として認識している人間というサイズは、物質の最小単位の素粒子のサイズと広大な宇宙空間表すサイズの中間くらいに位置しているということです。微小な単位の物質の振る舞いは量子論によってしか説明できませんし、宇宙サイズの物質の振る舞いは一般相対性理論によってしか説明できません。私達がモノとして認識できる物体間にはニュートン万有引力が働いているわけですが、人類は身近なスケールから極大、極小のスケールまで働く物理法則を観測によって確かめながら解明してきたということが言えます。

スピリチュアリズムが明らかにした新たな世界観

 世界をどのようなスケールで認識するかによって、私たちはものの見方だけでなく人生観や世界観を変えて来ました。19世紀半ばから登場したスピリチュアリズム運動は、それまでオカルトや超常現象という非科学的な現象として捉えられてきた心霊現象を当時の第一級の科学者や知識人の前に現出させて、肉体の死後にも人の霊的意識は生き続けること、肉体の死は人生の終わりではなく通過点に過ぎないことを明らかにしました。身近な人との霊界通信だけではなく、最高の叡智を人類にもたらす高級霊の通信も特に1920年頃から60年に亘って送られた「シルバーバーチの霊訓」を頂点として届けて来たのです。そして、これまで地上のどの宗教によっても明らかにされなかった膨大な霊的真理がもたされました。その霊界通信によってもたらされた霊的真理は物質世界を支配する法則が、全ての存在に適用されるようにあらゆる存在物に適用される目に見えない世界を支配する法則であり、これまで偶然と思ってきたことの背後に明確な意思をもって霊的な力が存在していることを明らかにしました。

 人類は、これまで誤った世界認識によって、死の恐怖に怯え、人生の真の意味を知らないまま、多くの貴重な時間を無駄にして来ました。せっかく科学技術の発展によって豊かな生活環境を手に入れることが出来ても、こうした正しい世界観の欠如(霊的無知)によって、利己的な動機で生きたり、短絡的な物質的な次元の欲望や目先の利益に振り回されて、人として最も意識を向けるべき霊的成長をおろそかにして来ました。そして、神を共通の親とする霊的兄弟姉妹(霊的同胞)という本来の立場を忘却して、互いに傷つけあい、奪い合って悲惨な状況を作り出してしまいました。

 今この時代に私たちの前に霊的無知に陥った人類救済の道を2000年間ひたすら歩まれてきた地球人類全体の最高の霊格をもったイエスが地上人類にそのメッセージを伝えることできる霊的新時代を迎えました。まだこの事実を知っている人は地上人ではごく限られた方々のみです。2000年前、イエスが地上に誕生して、そのメッセージを与えたのは僅か3年程でした。道半ばにして十字架刑に処せられましたが、その時もたらした真理のかけらは、2000年後の今キリスト教という世界最大の宗教組織にまで発展しました。ただその教義は後世の人間の作った人工的な本来の教えからかけ離れたものであったため、170年前にスピリチュアリズム運動をもたらし、本来2000年前に伝えたかった霊的真理としての「シルバーバーチの霊訓」を地上に降ろされたのです。物質世界が物理的法則によって運行されているように霊的世界は神の作られた摂理(法則)によって運行されており、その自然の摂理(法則)に従って生きることこそ、人として幸福な人生を生き、今日の世界を正しい方向に向かわせる唯一の道です。是非、多くの皆様が霊的真理に触れて最高の人生を歩まれること願ってやみません。

 

バタフライエフェクト(効果)とは

力学系の状態にわずかな変化を与えるとそのわずかな変化が無かった場合とはその後の系の状態が大きく異なってしまう現象。スピリチュアリズムの伝搬は今は小さな蝶のはばたきのような小さな動きだが、これからの人類に重大な影響を及ぼす変化となっていく。

 

 

霊的新時代の幕開けに際して

シルバーバーチの霊訓との出会い

 高級霊によってもたらされたスピリチュアリズムの霊的知識を学ぶようになって10年近くになります。また札幌の地で、シルバーバーチの読書会を主宰するようになって5年程になります。スピリチュアリズムという最高の叡智に出会うまで、いつも心のどこかに不安な気持ちや、どこか諦めの思いがあったりしました。根底には、自分が心から納得できる絶対的な真理といえるものに至っていないという思いがいつも、心のどこかにあったと思います。一生懸命、自分が正しいと思ったことを実行に移そうとしても何故か行き詰まったり、予期せぬ出来事に打ちのめされたり、良かれと思って行ったことが返って誤解を生んでしまったり、目の前が真っ暗になるような壁にぶつかったりと思えば決して順風満帆な歩みではありませんでした。

 両親を亡くしてからは、無条件で自分を愛してくれると思える人もいないと感じ、寂しさや辛さを感じることもあったように思います。若い頃に出会った宗教の教えも、その後に求めた様々な人生哲学も時とともに色褪せていき、自分が本当に納得のいく真理ではありませんでした。10年ほど前に目の前が真っ暗になるような事態に直面し、精神的にも行き詰まりを感じていた時にスピリチュアリズム普及会のサイトを見出しました。その時に出会ったシルバーバーチの言葉は、その後の自分の人生を決定づけた言葉でした。「神が慈悲深いということを、どこのどなたが説いておられるのか知りませんが、神とは摂理のことです。究極においては慈悲深い配慮が行きわたっておりますが、そこに至る過程においては日照りの日もあれば雨の日もあり、雪の日もあれば嵐の日もあり、穏やかな日もあれば雷鳴のとどろく日もあり、酷暑の日もあれば酷寒の日もあり、それがすべて法則によって支配されているのです。」(シルバーバーチの霊訓 地上人類への最高の福音 2章 悟りは苦しみの中から生まれるのです)

苦しみの体験こそ霊性向上の鍵

 一見すると苦しみとは無縁に思えるような人にも、必ずといって良いほど人には言えない苦しみがあるということ、そしてその苦しみへの正しい対処は、霊的真理を正しく理解することによって可能になること、どのような苦しみであっても乗り越えられないような苦しみは存在しないことを知りました。そしてその苦しみに堂々と立ち向かい、それを克服する道を見出せた時、人はその苦しみから次の霊的段階へと進むことが出来ることを知って、生きる希望を与えられたのです。そして札幌で当時読書会を主宰されていた川端様との出会いがあり、読書会に通うようになり、5年程前から読書会を引き継ぐことになり今日に至っています。

 私たちは生まれた国や環境、そして生んでくれた親、その後に出会った人々によって多くの影響を受けます。成人になって働くようになっても、そこでの人間関係、家庭を持つようになってからも、家族との関係や社会生活など身近な関係性やもう少し広い関係性の中で様々な悩みや苦しみを、時には喜びを感じながらそれぞれの人生行路を歩んでいます。そして苦しみや悩みに遭遇した時、一刻も早くその苦しみや悩みから逃れたい、解放されたいという気持ちに支配されがちです。ただ一時、その苦しみや悩みから解放されたと思っても、別の問題が生じてきて生きている以上、その苦しみや悩みから解き放たれることはありません。何故、こうした苦しみや悩みから私たちは解放されないのでしょうか。

 これまで地上には数多くの宗教が誕生して来ました。その多くは、人生における苦しみや悩みから解放されたいという人々の願いに応えようとするものでした。この教えを信じて、実践すれば苦しみや悩みから解放されて、死後も安寧の境地で安らかに送ることができるとか、この教祖の教えに従っていれば幸福になれるとか、多くの宗教は他力本願の教義が大半ではないでしょうか。果たして、それが真実なのでしょうか。

 シルバーバーチの霊訓を読んで、これまでの宗教との明確な違いは、人生における苦しみや悩みは、むしろ私達が経験しなければならないことであり、霊性の進化・向上(霊的成長)という人ととして最高の目標を達成するためには、通過しなければならない必然であるというメッセージです。苦しみや悩みから逃れるのではなく、それを必然と捉え、むしろ感謝してその試練に立ち向かうことの重要性を説いています。今生きている人生は、自分の本質(魂とも呼びます)にとっては何度目かの人生であり、過去の人生で積んできたカルマの清算、そしてこの人生における霊的成長にとっては、この苦しみの体験こそが最高の機会であることが示されています。

霊的新時代を迎えて

 これまで長い歴史をかけて、人類は物質を中心とした物質文明、人生観や哲学、宗教などの精神文明を発達させて来ました。近年は時に科学技術の発展に伴って生活の利便性を飛躍的に発展させてきました。ところが、霊性のレベルという視点で見た時に、今なお地球規模で争いは絶えず、まだまだ多くの人々は飢餓線上におり、貧富の差は益々拡大していることからもわかるように、全体として殆ど進歩しているようには見えません。最も根源的な問題である神の存在、死後の世界について、人生の真の意義についてなど、どれ一つとして共通の基盤となる真理が共有されていません。物質文明や不完全なレベルでも精神文明が発達していても、最も重要な霊性の進化・向上に関わる霊的真理が認識されなければ、本来の人間としての幸福は実現できず、世界全体が理想に近づくことは出来ません。スピリチュアリズム運動は、こうした人類の不幸の原因を取り除くためには、霊的真理を地上におろすことによって、それを全人類の共通の叡智として定着させることを目的として1848年のハイズビル事件を契機として始まった地球人類救済計画です。そしてその最高峰に位置するのが「シルバーバーチの霊訓」であり、それは2000年前、当時の人類の霊的無知によって十字架で処刑されたナザレのイエスによって始められました。

 スピリチュアリズム普及会のインフォメーションでは、No40くらいから、イエスの幽界降臨と地上再臨の事実が述べられています。シルバーバーチの霊訓の真の意味を理解できないと、この内容を読まれてもそこに述べられている意図を深く理解することは難しいかもしれません。ただ2021年からイエスの地上再臨という地上人類にとって、最大の出来事が起こりつつあることは事実です。そして、今人類は霊的新時代を迎えています。これまでの不完全な知識ではなく、イエスを頂点とした高級霊からのメッセージに目を通し、霊的覚醒を遂げることによって、今抱えている多くの悩みや苦しみの真の意味を理解し、霊性向上という人生の最大テーマに取り組むことが可能になります。多くの人々がシルバーバーチの霊訓に触れられて、新しい霊的人生を歩み始めることを願ってやみません。

スピリチュアリズム・インフォメーション

spiritualism.jp